学生時代の友達と集まるとよく聞かれることは「旦那さんとうまくやってる?」ということ。
私の中でこの質問、結構ストレスだったりします。
うまくやってるもクソもないし、うちの場合はただ「離婚をしていないだけ」。
離婚をしたという話を聞かない限り夫婦は仲がいいと思われがちですが「結婚生活が続いているから旦那とも仲が良い」というわけではないのです。
そんな「夫婦のことはその夫婦にしかわからない」という話を、私の周りの友人の話も交えながらご紹介します。
- 「離婚をしていない=仲良し夫婦」ではないことをわかって欲しい
- 離婚の理由や旦那への不満は100%他人には理解できない
- 「旦那さんの何が無理なの?」→「なんかもう・・・いろいろと無理なの!!!」
- 夫婦の離婚話は第三者は黙ってるべき。夫婦のことはその二人にしかわからない
「離婚をしていない=仲良し夫婦」ではないことをわかって欲しい
女は何歳になっても恋バナ(恋のお話)が好きな生き物。
そんな私も、幼少期に自分が女であることを自覚した途端に「今好きな男の子がいるのお♪」「○○ちゃんは好きな人いるの?」などと、体は小さくても毎日毎日たくさんの恋バナをして育った記憶があります。
女は「女」であることを認識した瞬間から男が好きになり、その恋のお話で盛り上がる。
そして大人になって結婚・出産をして、もはや旦那とは男と女ではなくなったような関係になっても、女友達と集まると「結婚生活うまくいってる?」「旦那さんと上手くやってる?」という謎の恋バナが始まるのです。
夫婦のことを突っ込んだところで全てがわかるわけではない
人の家庭の事情を根掘り葉掘り聞きたがる女友達は多く、特に独身女子の場合は会うたびに家庭のことを聞かれるような気がしている。
そして、旦那とうまくやっているかと聞かれた時に「えー旦那?まあうまくはやってるけどムカつくこともいっぱいだよ」と答えると、「えー!わら子夫婦は不満もなくうまくやってると思ってたー!」と謎のプレッシャーをかけられることがあるのです。
それを言われるたびに「離婚していないってだけで『旦那さんと上手くいってるんだろうな』って思われているんだろうな」と思ってしまう。
また、結婚している女友達なら「あーまあいろいろあるよねぇ。わかるよ。」とうなずいてくれる友達も多いですが、独身の女友達は結婚に対してのキラキライメージが強いのか「離婚なんてワード1回も聞いたことなかったから、結婚式の時と同じ感じで絶対うまくやってると思ってたよ!」などと言われたりもするのです。
確かに「離婚=結婚生活がうまくいかなかった」ということは十分に想像はできますが、「離婚をしていない=結婚生活がうまくいっている」というのは残念ながら大間違いなのです。
もちろん「離婚をしていない=旦那とうまくやっている」という夫婦だっていっぱいいる。(羨ましい・・・)
だけど中には「離婚をしていない=離婚をしたくてもできない」という方程式の夫婦だって存在するのです。
少なくともうちはそうなのかもしれない。
また、この方程式に則ってさらに言うと「結婚生活に不満が出てきた→離婚したい→離婚できない理由がある→だから離婚をしていない」になることもあるのです。
そして「ま~いろいろあるよ。結婚だもん。いろんな不満もあるし、離婚も考えたことあるよ」と言うと、「何が原因なの?」と目を輝かせて聞かれることもありますが、これに関しては何を言っても私にしかわからないことだと思っています。
だから「まあいろいろだよ!」とめんどくさくなって適当に答えることが多い。
なぜならその理由なんて私にしかわからないし、誰かに話したところで理解してもらえないから。
離婚の理由や旦那への不満は100%他人には理解できない
話は変わりますが、私の学生時代から仲の良い女友達は子供が1歳の時に離婚をしています。
それ以前から旦那への不満や結婚生活の不満はたくさん聞いていましたが、彼女から「離婚することにした」と聞いた時、私はめちゃくちゃ驚きました。
「え!?あの不満って離婚するほどだったの!?」と。
その女友達から旦那への不満や結婚生活の不満を聞いていた時は「まああるよねぇ~。わかるよ~」くらいに聞いていた私。
なぜならそのレベルの不満だったから。
もし旦那に巨額の借金が発覚した、旦那に隠し子がいた、旦那が手に負えないレベルに不倫をした、大のギャンブル好き、生活費をくれない、仕事をしない、子供や自分(妻)に暴力を振るうなど誰もが「これは離婚だわ!!」となるレベルの理由なら、十分に離婚に発展するのは想像できる。
だけど、この女友達がよく言っていた不満は、休みの日でも家事を手伝ってくれない、帰りが遅い、外に出た時だけ父親面して子供の面倒をみたがる(家では一切やらないのに)、義父母が干渉してくるなど。
まあこのレベルの不満はどの夫婦にもよくある話。
だから私は正直「ふ~ん」程度にしか聞いていなかったので、まさかそれが離婚まで発展する話だとは思っていなかったのです。
だけど実際には幼い子供がいながらも、しかもその友達は専業主婦だったため「イチから保育園と仕事を探して自分が働いて子供を一人で育てる」という状況になってでも離婚をしました。
これは、この夫婦からしたら本当に大きな決断だったと思う。
そしてその後私は思った。
「たくさん旦那への不満や結婚生活の不満は言っていたけど、きっとそれ以外にもこの夫婦にしかわからないこと、第三者には言えないことや理解してもらえないことがあったんだろうな」と。
その後私も離婚話に発展した時、友達夫婦と全く同じ状況だった
その後私も子供を産んで産後から旦那と不仲になった時「離婚」と言うワードが頭をよぎり、離婚話をするまでに発展したことがありました。
その時に、あの女友達の離婚話をふと思いだしたのです。
私がその時旦那に思っていた離婚をしたい理由は、セックスレス・義母への嫌悪感・旦那への嫌悪感・育児への価値観の違いなどだったため、第三者からすると「そんなことで?」というレベルだと思う。
中には「そんなことで子供がもういるんだから離婚離婚騒ぐなよ」と言うレベルの理由だってある。
だけど、第三者が聞くと「え?そんなことで?」と思うようなことでも、それを乗り換えられる夫婦と乗り越えられない夫婦がいる。
だから、第三者が何も全てを知らないのに「なんで耐えられなかったの?」「なんでそんなことで離婚したの?」なんて言ってはいけない。
人には話せない理由だってたくさんあるし、それはその夫婦にしかわからないことだから。
「旦那さんの何が無理なの?」→「なんかもう・・・いろいろと無理なの!!!」
以前私が旦那の不満を仲の良い友達に話した時に、軽く「あーほんと離婚したい」と言ったら「旦那さんの何が無理なの?」と聞かれたことがありました。
その友達からすれば「離婚をしたいほど旦那さんの何が無理だったのか」は気になるはず。
だけど上でも書いた通り、旦那が無理な理由や離婚をしたい理由を事細かに説明したところで、他人には理解してもらえないことくらいわかっている。
だから「旦那さんの何が無理なの?」と言う質問には「なんかもう・・・いろいろと無理なの!!!!」と答えるしかないのです。
例えば、産後間もない私にとっては旦那がスリッパで家中を歩く音だって、私にとったらものすごくストレスでした。
旦那の歯磨きした後のうがいで「オエエエエエエエ~~~」ってやるのもものすごくストレス。
休みの日は子供が早く起きていても、自分だけ昼前まで寝ているのだってストレス。
洗濯物が夕方まで干してあっても、見て見ぬ振りして手伝わないのだってストレス。
これだけ聞くと「そんなことで?」「男の人なら仕方ないよ」と思う人だっていっぱいいるはず。
だけど私には無理なのです。
私たち夫婦には「それくらいのこと」をストレスに感じないように過ごすことは無理だったのです。
つまり「何が無理なの?」と他人に聞かれても「なんかもう・・・色々と無理なの!」と答えるしかなく、100%私の気持ちも私たち夫婦のことを他人に理解してもらえるはずなんてないと思っている。
離婚理由はその状況で結婚生活をした人にしかわからない
きっと離婚をした夫婦の中には大きな離婚理由が一つや二つあって、その周りに小さなくだらない理由があるかもしれない。
だけどそれを第三者に事細かに説明したところで100%理解してもらえない。
だってその人は、その状況で結婚生活を過ごしたことがないから。
その大きな理由だって、人によっては理解してもらえないかもしれない。
だけど大きな理由の周りの小さな理由ですら、その夫婦にとっては離婚を後押しする原因だったかもしれないのです。
夫婦の離婚話は第三者は黙ってるべき。夫婦のことはその二人にしかわからない
結局「その夫婦の裏側に関して第三者は関与してはいけない」と私は思っています。
「え!離婚するの!?なんでなんで!?」と野次馬精神からその夫婦に関与したところで、絶対に100%理解なんて出来ないから。
子供がいない夫婦が離婚してもお互いに独身に戻るだけなので大きな障害はないですが、子供がいる夫婦の場合は綺麗さっぱり離婚にはいかないでしょう。
そのため、夫婦にとってはものすごく重大な離婚理由であっても、それを仲のいい友達、親友、兄弟、そして自分の親ですら理解してもらえないことだってあるのです。
そして離婚を決めた夫婦に対して「忍耐力がない」「子供がかわいそう」「そんなことで離婚をするなんて子供だ」なんて他人がとやかく言ってはいけないと思う。
その夫婦だって毎日毎日ストレスを抱えて一緒に過ごして思い悩んで、その結果が「離婚」という決断をしたのです。
だから私は、その大きな決断をした夫婦を認めてあげるべきだと思います。
「忍耐力がない」「子供がかわいそう」「そんなことで離婚をするなんて」というのは、きっとその夫婦が一番わかっていることなのです。