ママトーク。

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三つ子虐待死事件で私たちが考えさせられること。決して人ごとではない事件の経緯や背景、私たちがすべきこと。

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三つ子虐待死事件で私たちが考えさせられること。決して人ごとではない事件の経緯や背景、私たちがすべきこと。

 

昨年、三つ子の虐待死事件がありましたね。

 

2018年1月、三つ子の母親が生後11カ月の次男を床にたたきつけ、死亡させた事件です。

 

このお母さんは実刑判決になってしまいました。

 

私はまだ子供が一人ですが、それでもこの事件について考えてしまうことはたくさんありました。

 

この母親の実刑判決を受けて、子育てしている私が思うこともあるし、事件までの経緯、そして事件の内容、その後の母親のこと、そして日本の育児サポートのあり方などについて、私の個人的な思いも含めた上で書いていきたいと思います。

 

 

三つ子の虐待死事件までの経緯

この三つ子の虐待死事件までの経緯をまとめると下記の内容になります。

 

愛知県豊田市で17年1月、ある夫婦が不妊治療の末に三つ子を授った。(この3人の赤ちゃんはみんな低体重)

 

母親は出産後、実家に帰省をするが、母親の両親は飲食店を経営していたこともあり、母親は両親を頼ることができなかった。

 

そのため、子供が生まれて約4ヶ月後に自宅に戻り、夫と一緒に子育てをするも、夫がおむつの取り換えに手こずったり上手にあやせなかったりしたため、母親は夫を次第に頼らくなった。(夫は半年間の育児休業を取得をしていた)

 

その後、母親は三つ子育児を一人でこなすようになったが、一人で3人の赤ちゃんを育てる生活は想像以上に過酷で、寝る暇もない毎日だった。

 

そんな過酷すぎる育児を市の保健師の訪問を受けた際に相談したところ、子どもを一時的に預けられる「ファミリーサポートセンター」の利用を勧められたが、事前面談に3人の乳児を連れていけず、結果的に利用しなかった。

 

 

三つ子の虐待死の事件の内容

その後の三つ子虐待死事件の内容は下記となります。 

 

2018年1月11日の夜、子ども部屋に寝かせていた次男(当時11カ月)が、泣き始めた。

(次男は三人の中でも最も成長が遅く、母親を悩ませていた)

 

その日、夫は夜勤で留守にしていたため、母親はいつも通り一人で育児を行なっていた。

 

その泣き声に母親は激しい動悸と吐き気を催したが、母親は子供の元へ向かい、次男をベッドから抱き上げた。

 

その瞬間に、次男を畳の上に投げ落とした。

 

そしてもう一度、泣き続ける次男を投げ落とした。

(のちに母親は、この時のことを「次男を投げつけたことで気持ちが少し落ち着いた」という)

 

しかし事態の重大さに気づいた母親は、すぐに119番通報をした。

 

救急車が駆け付けるまでの間、母親は次男を抱きかかえて心臓マッサージをしていたが、その2週間後に次男は搬送先の病院で息を引き取った。

 

  

母親に実刑判決、そして減刑を求める多数の署名

この母親に言い渡されたのは懲役3年6カ月(求刑懲役6年)の実刑判決でした。

 

最終陳述で、母親は「大好きだし、大事な私の子どもだというのはずっと変わらないです。何も悪くない次男に痛い思いをさせ、将来を奪ったこと、本当にごめんなさい」と涙ながらに語ったたが、裁判官が言い渡したのは実刑判決、さらにこう判断されました。

 

「被告は犯行時、うつ病の状態だったが、完全責任能力があったと認定。無抵抗、無防備の被害者を畳の上に2回たたきつける態様は、危険性が高く悪質」

 

事件後、残された子供二人は施設で育てられています。

 

この判決がネットで拡散され、多くの母親から署名が集まった

この三つ子虐待死事件の母親に対し「どんなに過酷な状況の中であったとしても虐待は虐待。これは死なせた母親がいけない」という声がある中、「三つ子の育児は本当に過酷。これはやった人にしかわからない」という双子・三つ子を育てる母親からの擁護の声が上がりました。

 

そして、双子・三つ子を育てる多胎育児の母親たちが、署名サイトChange.orgにて「母親が子育てしながら罪を償えるように」と、執行猶予を求めるキャンペーンが始まり、2019年3月22日時点で3万以上の署名が集まっています。

 

 

子を持つ同じ親として私が思うこと。

この三つ子虐待死の事件を知った時、私がまず思ったことは「お母さん・・・辛かったね」ということ。

 

もちろん亡くなったわずか11ヶ月のお子さんのことを考えると、同じくらいの子供がいる身としては本当に悲しいし考えたくないし「もっと生きたかったよね」と思ってしまう。

 

 

ネットでは「死なせたことには変わりはない」という意見もある。

 

だけど、このお母さんが毎日毎日どれだけ辛かったか。

 

いきなり三つ子の育児を一人ですることになり、初めてのことだらけでわからないこともあるし、さらに3人分のミルクを作り、おむつだって替える。

 

子供が一人いても完全ミルク育児(完ミ)の場合は、一日にミルクを作って飲ませる回数は8回(3時間おき)。

 

そして子供一人に対しておむつを替える回数は、一日だいたい8~10回。

 

それだけで一日が終わってしまう。

 

それなのにこのお母さんはそれを3人分やっていたのです。

 

ミルクの回数は一日24回作っていただろうし、おむつだって一日30回は替える。

 

そして子供が泣くタイミングもバラバラ、寝るタイミングもバラバラ、夜泣きで起こされるタイミングもバラバラ、「抱っこして~」とママにすがりつくタイミングもバラバラ。

 

この三つ子の子たちは生後11ヶ月だったというから、離乳食だって始まっていただろう。

 

この頃は子供によっては、離乳食を頑張って作っても食べてくれない、吐き出す、床にご飯を投げつけられるということだってあります。

 

それを朝昼晩、さらに3人分をやっていたかと思うと「お母さんは自分のご飯はいつ食べていたのだろう?自分のお風呂は入れていたのだろうか?ちゃんと寝れていたのかな?」と心配になってしまう。

 

 

そして何より、小さい子供を3人も連れてお出かけなんて絶対にできない。

 

子供一人でも着替えさせて、水筒を持って、オムツを持って、ベビーカーを用意して乗せる、もしくは嫌がる子供をチャイルドシートに乗せて車を運転する、という過程は本当に大変。

 

「もう今日はお出かけいいや」と思ったことだって何度もあるのに、一人で3人を連れてのお出かけなんて本当に不可能だと思う。

 

このお母さんは本当に毎日毎日寝る暇もなく、ただただ家で育児だけをしていたんだろうなと思ってしまう。

 

 

 私の双子を産んだ友人は育児中のことを「覚えてない」と言う。

私の周りには三つ子を産んだ知り合いはいない。

 

だけど双子を産んだ友達はいるのでその時の育児の話を聞くと「覚えていない」と言います。

 

「なんで覚えていないの?」と聞くと「毎日があっという間に過ぎていったから。特に私は自分のことは何もしていなかったし、ただただ二人の育児と家事しかしていない。あの時の子供の写真を今見ると本当に可愛いんだけど、その頃は毎日が大変すぎて、あっという間に時間が過ぎていて、毎日の内容をあんまり覚えてない」と言う。

 

また、その友人と久しぶりに会うと毎回双子のどちらかの子を連れてきていた。

 

「久しぶりに子供なしで友達と出かけたいんだけど、親が『二人は無理!どちらかは連れて行って!』って言うから一人しか預けられないんだよね・・・」と言っていた。

 

その友達は子供を置いて一人で出かけることができたのは、双子の子供が幼稚園に上がった時が初めてだったと言っていた。

 

 

双子、三つ子育児って本当にそんな毎日なんだと思う。

 

お母さんは自分の時間もなくただただ育児をするだけの日々。

 

気晴らしにお出かけをしたくても、子供を2、3人を一人で連れて行くなんて本当に大変。

 

電車やバスに乗るとなるともっと大変だろう。

 

そんなお母さんをなぜ誰も救ってあげられなかったのか。

 

妻が鬱状態になっていたのに父親は何をしていたのか?

 

なぜ三つ子の育児が母親だけに押し付けられてしまったのか?

 

なぜファミリーサポートセンターを利用するのに、母親が子供を連れて面談をしに行かなければいけなかったのか?

 

なぜ出張制度がなかったのか?

  

 

そしてなぜ母親だけ実刑?父親は罪はないのか?その周りは?

そして思うこと。

 

なぜ母親だけが実刑を受けなければいけないのか。

 

父親も母親も子供にとっては同じ親。

 

確かに次男を床に投げつけて殺してしまったのは母親。

 

だけど父親はどのくらい育児をしていたのか?

 

父親が全く育児をしていなかったとしたら、その父親はもちろん虐待はしないだろう。

 

イライラすることもなければ、子育てで鬱になる事もない。

 

 

もちろん母親は、子供に対して虐待をしてはいけないとわかっているし、虐待をしたくて産んだわけではない。

 

むしろこの夫婦は不妊治療の末に授かっているため、本当に本当に子供が欲しかったのだと想像できる。

 

だけど、なぜ自分の時間を全て育児に捧げてきた母親だけが責められるのか?

 

見て見ぬ振りをしてきたその周りの人間は?

 

 

もちろん父親を責めるわけではないし、「父親にも実刑を!」と言いたいわけではない。

 

だけどなぜこの母親だけが育児中も、そして事件後も辛い思いをしなければいけないのか。

 

母親だけにのしかかる育児の負担や責任が重すぎる。

 

 

気軽に育児を頼れるところが増えればお母さんが楽になれる。

私は子育て真っ只中だけど、やっぱり「子供の手が離れる時っていつだろうなぁ・・・」と思ってしまうことがあります。

 

うちの息子は今はまだ喋れないけど暴れん坊真っ盛り。

 

本当に手がかかることが増えたし、「もうやめてよ!!!」と何度も私が叫ぶくらいにいたずらばかりする。

 

そんな時、「あー保育園に入れられたら楽なのかなぁ」と思ったり、「手がかからなくなる時っていつなのかなぁ」と考えてしまうことがある。

 

だけど現実問題、保育園は空いていないし、市がやっているサポートと言っても結局お金を払って子供を預ける託児所を紹介される程度。

 

あとは支援センターや公園で遊ばせてみては?など。(もちろん母親同伴)

 

 

実際に私は子供がまだ一人なのでそこまでこれらについて深刻に考えたことはないけど、これもしが双子・三つ子だったら、そして旦那が頼りにならず、親にも頼れないようなワンオペ育児だったら、絶対に絶対に市の子育て支援サービスに頼らなければやっていけないと思う。

 

「子育てを手伝ってもらえる」ということは他人であっても、それはお母さんからしたら本当に助かるし負担が軽くなる。

 

 

そして、この育児支援サービスはお母さんのためでもあるし、子供のためでもある。

 

 

子育てに困っている家庭に対して私たちができること。

もし多胎育児中のお母さん向けの子育て支援サポートがあったら、今回の事件のような起きなかったかもしれない。

 

そして今回の事件のお母さんは、日頃から少しでも息抜きができれば鬱状態にもならなかったと思う。

 

だけど今の日本の現状では、こういった事件が起きて大々的になって、そして少し時間が経ってからでないとなかなか行政が動かない傾向がある。

 

それなら、育児で困っている人に対して、私たちが小さなことでもいいから何かをしてあげるべきだと思う。

 

私はこの事件をきっかけに、双子育児、三つ子育児をしている家庭が近くにいるなら、私は積極的に声をかけて手伝えることがあるなら手伝おうと思った。

(もちろん双子・三つ子に限らず子育てで困っている人に対して)

 

そのお母さんにとっては、声をかけてあげるだけでも何かが変わるかもしれない。

 

周りが一度見て見ぬ振りをしただけで、声をかけなかっただけで、お母さんも子どもも犠牲になることだってあるのかもしれない。