妊活中の夫婦の中には「早く妊娠したい!」と思う方もいるでしょう。
私は二度の妊活を経験し無事二人の子供に恵まれましたが、妊活中は「早く妊娠して欲しい」「なんで今月もダメだったの・・・」と妊娠をしないことを常に焦っていました。
ですが、二度の妊活を経験してわかったことは「焦ったところで妊娠はできない」ということでした。
そんな私の二度の妊活経験から、妊娠を焦る妊活中のご夫婦に知って欲しい話を書いていきます。
「妊娠を焦ると赤ちゃんはやってこない」とわかった私の妊活経験談
私には子供が一人おり、現在お腹の中にもう一人子供がいます。
我が家はデキ婚でもなく、日頃から夫婦の営みが頻繁にあるわけでもないのでポロっと子供ができたわけでもありません。
子供二人とも「妊活」という形で子供を授かりました。(自然妊娠のタイミング法)
むしろ結婚前から我が家は超絶セックスレスだったため(旦那側の拒否)、「妊活を始めるぞ!」とならない限り夫婦の営みはほぼありませんでした。
(セックスレスになった当時はまだ私が23歳、旦那は28歳という若さだったのですが・・・)
そのため、一人目も二人目も旦那と協力して「妊活」という形で子供を作ることを決意し、二度の妊活を経験したのです。
その結果、2回の妊活期間を経てわかったことは「妊娠を焦っても赤ちゃんはやってこない」ということでした。
その二度の妊活の内容について、一人目・二人目に分けてご紹介します。
一人目妊活期
我が家の場合、結婚当初から夫婦の営みが全くと言っていいほどなかったため(2,3ヶ月に1回あるかないか)、私から「そろそろ子供が欲しい」と伝え妊活を始めました。
私の中では旦那に伝えた時点から「今すぐにでも子供が欲しい!」と思っていたため、妊娠を意識した生活を始めた途端に「早く妊娠したい」「早く赤ちゃんを授かりたい」という思いが日に日に強くなり、妊娠への焦りが異常になっていったのです。
いつ妊娠してもいいように仕事はせずに専業主婦を決意
私の場合は旦那の転勤先についていったこともあり、仕事を辞めてから知らない土地に引越しをしました。
引越し後はしばらくは専業主婦を続けていましたが、妊活を始めると決めてからは「すぐに妊娠するかもしれないし、仕事はしないようにしよう」と思い、その後もずっと専業主婦を続けていました。
妊活をすればいつ妊娠するかもわからないし、逆に仕事をすることで勤務先に迷惑をかけてしまうかもしれないと思ったのです。
また、妊活中は食事や体調を気を付けたかったですし、もし妊娠をしたら体を大事にして家でゆっくりしたかったため、仕事はせず全てを妊活に捧げるような生活を送っていました。
友人の妊娠報告や出産報告を聞くのが辛くなる
妊活を始めた途端、今まではなんとも思わなかった友達の妊娠報告や出産報告を聞くのがだんだん苦痛になっていきました。
妊活を始める前は心の底から「おめでとう!!!」と思えていたのに、妊活を始めてからは「そうなんだ・・・先越された・・・」と思うようになってしまい、少しづつ周りと比べるようになっていきました。
妊活中の友人に対して「先に妊娠してやる」と勝手にライバル視
また、「あの子今妊活中らしいよ」や「うちの今、子供欲しくて頑張ってるんだ」などと友人から聞くと、その友人でさえもライバルに思えてしまってくるのです。
「一緒に頑張ろうね!」ではなく「あの子より早く妊娠したい」と思うようになってしまったのです。
それが仲の良い友人であっても、私の中ではもはやライバルなのです。
常に「妊娠」のことで頭がいっぱいの生活
また、私は専業主婦だったため、常に「妊娠」のことで頭がいっぱいの生活をしていました。
もう私の生活はこんな感じでした。
● 毎日ルナルナをチェック
● 自分の基礎体温表を眺める
● 過去の生理日を眺めて綺麗なグラフができているかを眺める
● 生理が少しでも遅れると「妊娠したかもしれない!」と思い一人で興奮する
● すぐに妊娠検査薬を買いに行って検査する
● 陰性が出て落胆する(その後も数日後にまたトライして陰性が出て落胆する)
● 高温期に入る時期に基礎体温が低いままだと一日中不安になる
● 常に産婦人科に相談しに行こうか悩む
● なぜ妊娠しないのか・妊娠する方法について一日中ネットで調べる
もう当時の私は常に妊活のことを考え続けて、一人で不安になったり落胆したり、時には勝手に興奮したりともうめちゃくちゃでした。
ですが、当時の私は専業主婦で家に一人でいることも多く、妊活のこと以外に考えることもやることも特になかったのです。
その結果、無排卵月経が起こり「ストレスです」と診断される
そんな妊活三昧の日々を送っていた私は、ついに基礎体温が高温期に入るであろう時期に1週間経っても入らず「これはおかしい・・・」と思い、すぐに産婦人科に行きました。
すると先生から「今月は無排卵だね。ストレス抱えてる?」と言われたのです。
「え?ストレスですか?仕事もしてないし特には・・・」と答えたものの、一瞬で「あ、妊活か・・・」と気づいてしまいました。
当時の私の生活は妊活のために生きているようなものでしたし、仕事もしていないので心当たりがあるのはそれしかなかったのです。
知らず知らずのうちに、『早く妊娠したい』という気持ちが逆にストレスになり、結果ホルモンバランスが狂い無排卵になるという負のスパイラルに陥っていたのです。
短期の仕事を始めることを決意。その後気持ちが楽になった
妊娠への焦りや妊活のストレスが原因で無排卵月経を経験した私は、病院に行ってようやく「確かに一日中妊活のことばかりを考えてた生活、しんどかったな・・・」ということに気づきました。
勝手に不安になって勝手に落胆して、時には「今月こそ妊娠したかもしれない!」と思って興奮してまた落胆して・・・という生活は、やはり精神的にかなり疲れます。
そこで私は「まずはホルモンバランスを整えるためにも一旦妊活を忘れて、短期のバイトを始めよう」と決意し、2ヶ月間の短期パートに応募をし働くようになりました。
その仕事は週4,5日・1日7時間勤務が条件だったため、今までの専業主婦生活とはガラッと変わり1週間仕事づけの日々でした。
もちろん引き続き妊活は続けていましたが、そんな生活を続けていると気づけば休みの日くらいにしか妊活のことを考えずに済んだのです。
また、妊活に対しても「今は2ヶ月間仕事もあるし、今は体を整えることを意識しよう。妊娠はその後でもいいや」と思えるようになったのです。
仕事を始めると慣れない仕事で毎日とても疲れますが、その分妊活に対しての気持ちがすごく楽になったのです。
仕事を始めて1ヶ月後に妊娠!やはり原因は焦りだったと実感
その後、仕事を始めて1ヶ月後に妊娠したのです!!!
これは妊活を始めてから約7ヶ月後のことでした。
妊娠がわかった時は旦那と泣きながら抱き合って喜んだほど、嬉しかったのを覚えています。
一方で「あと1ヶ月仕事あるけどな」と仕事への不安もありましたが、「あと1ヶ月頑張ればお腹の赤ちゃんとゆっくりできる」と自分に言い聞かせ、つわりがある中でも最後の勤務日まで仕事をすることができました。
一人目の妊活期を終えて「私がなかなか妊娠できなかったのは『妊娠への焦り』だったんだなぁ」と実感しました。
二人目妊活期
第1子が無事生まれ、その後約3年半ぶりに我が家では二人目妊活を始めました。
もちろん我が家は一人目出産後もセックスレスで3年半完レスだっため、今回も「妊活」という形で子作りをすることを決意しました。
また、今回は一人目妊活の経験もあるので「焦らずゆっくりと妊活をしよう」と旦那とも話して妊活を始めました。
わかっているのに妊娠を焦る私
一人目妊活の時に「妊娠を焦ってもストレスになるだけ。そんな状態では赤ちゃんはやってこない」ということを強く実感したはずなのに、それでも「妊活を始めよう」と決めた途端、やはり妊娠に対しての意識は高まり焦ってしまいました。
「周りをライバル視してはいけない」「よそはよそ、うちはうちのペースで」と自分に言い聞かせても、それでもやはり妊活をしている以上、一人目の時と同じで「赤ちゃんが欲しい」という気持ちは変わらないのです。
特に周りの友人から「妊娠しました!」と報告があると、それが一人目だと「おめでとう!」と思えるのに、二人目だとわかると「いいなぁ二人目・・・兄弟作ってあげられていいなぁ・・・」と思ってしまうのです。
「妊活を意識したら周りが見えなくなる」ということは、私の場合は一人目であっても二人目であっても同じでした。
兄弟の年齢差を気にして焦ってしまう
我が家の場合は、できれば一人目と3歳差で二人目が欲しいと思っていました。
ですがちょうどその頃日本でもコロナウイルスが猛威を奮っていて、ちょうど第1波の時に二人目妊活を意識し出したため、なかなかコロナが不安で妊活を始められずにいました。
その後、緊急事態宣言が解除されたタイミングで「我が家も妊活を始めよう」と旦那と決めたのです。
ですが、気づけば上の子と3歳差で産むにはあと3ヶ月しかなかったのです。
私の個人的な思いではありますが「二人目が早生まれになってしまっても、兄弟は年が近い方がいい」と思っていたため、できるだけ3歳差で欲しかったのです。
そんなこともあり、「あと3ヶ月・・・」「あと2ヶ月しかない・・・」「やばい!今月妊娠できなかったらもう4歳差だ!!!」となかなか妊娠できない日々が続くと焦ってしまい、3歳差の3月生まれを狙った月も妊娠できなかったことがわかった時はひどく落胆してしまいました。
だけど4歳差とわかった途端に気持ちが急に楽になった
3歳差の兄弟を作ることができないとわかった時は「4歳差って結構年が離れちゃったな・・・」と落胆してしまいましたが、一方であることに気づいたのです。
「もうどう頑張っても4歳差になるなら、あと1年間は4歳差で産める期限があるってことか!じゃあ1年以内に妊娠すればいいや!」
「3歳差で産みたい」という呪縛から解放された私は、あと1年猶予があると思ったら気持ちがスーッと楽になったのです。
その途端、妊活に対して「今月こそ!」と思わず「今月できたらいいねぇ〜。まあ来月でもいいけど」と思える余裕が生まれたのです。
結果、4月生まれのベビーを授かる!
その結果、上の子とは4歳差の4月生まれのベビーを授かったのです!!!
むしろその月の妊活は「もう3歳差が無理だしコロナもまだあるから、妊活はゆるくやっていこう」と旦那と話し合ってすぐの頃でした。
そのため、その月は1回しか旦那とタイミングを取っていなかったのです。
そんなこともあり、夫婦ともにあの1回で妊娠するとは思っていなかったので、かなりのサプライズ妊娠となりました。
やはり一人目妊活と同様、二人目妊活でも私はとにかく焦ってしまっていました。
焦ってはいけないことはわかってはいるのにそれでも妊活を意識した瞬間に「赤ちゃんが欲しい」モードが炸裂しまい、二人目妊活は上の子の年齢差も考えて余計に焦ってしまったのです。
ですが、2回の妊活ともに「妊娠への焦り」が消えた途端に、赤ちゃんは我が家にやってきてくれたのです。
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妊娠を焦ってるママのところに赤ちゃんはやってこない
私の2回の妊活経験からわかったことは「赤ちゃんはママを選ぶ」ということでした。
「早く妊娠したい!」「あの子よりも早く妊娠してやる!」「●月までに妊娠しなきゃ困る!」なんてカリカリしているママのところに、やはり赤ちゃんは来たくないはずです。
赤ちゃんだってどうせママを自分で選べるなら、常に笑顔で気持ちにも余裕があって、心と体が健康なママのところに行きたいはずです。
あの頃の妊活中の私はとにかく妊娠を焦って常にカリカリイライラしていたので、今思えば「そんな母親のところに赤ちゃんはやってきてくれないよな」と思ってしまいます。
子宮と心は繋がっている
妊活中の私は「早く妊娠をしたい」というプレッシャーでいっぱいだったため、そんな精神状態の母親の子宮も整っていないのは当たり前のことです。
今思えば、ホルモンバランスが崩れて無排卵月経になることも頷けます。
また、以前私産婦人科の先生が書いた本を読んだことがありますが、その中には「心と子宮はつながっている」ということが書かれていました。
内容をザッと要約すると、女性の心(精神状態)と子宮の状態はリンクしているため、ママの心が穏やかでないと赤ちゃんが育たない(妊娠しづらい)という内容でした。
女性の体は、ストレスが溜まっている時に生理不順になってしまったり不正出血が起こったりしますが、これは心と子宮が繋がっているからなのです。
その理由は、感情をコントロールする自律神経と子宮に指示を送る神経はほぼ同じ場所から出ていて、これらの神経同士が近い位置にあるからこそ、ストレスで自律神経が崩れると子宮にも影響が出るのだそうです。
私がその本に出会った時は既に二人目妊活後でしたが、それを読んで「確かにそうだよね・・・」と自分の経験を振り返り、思い知らされました。
「早く妊娠をしたい焦りとプレッシャーから、自分自身が赤ちゃんを遠ざけていたんだな」ということに気づき、妊娠の時期を周りを比べたり、上の子との年齢差を気にしすぎたことに反省をしてしまいました。
「赤ちゃんは自分のタイミングでやってくるのに、私が妊娠の時期を決められるわけがない」と痛感しました。
現在妊活中のご夫婦は、なかなか妊娠できない時期が続いたり母親の年齢、仕事への影響などから、妊娠への焦りを感じてしまう方も多いと思います。
これは私自身がそうだったので、妊娠を焦る気持ちもとてもよくわかります。
ですが「焦れば焦るほど赤ちゃんは遠ざかっていく」ということを、妊活中のご夫婦にぜひ知ってもらいたいです。
赤ちゃんはママの心が穏やかな時にやってきてくれます。
ママの体のためにも、赤ちゃんに出会えるためにも、その時まで心穏やかに待っていてあげていて欲しいです。