「離婚したい」
これは夫婦であれば一度は思うことかもしれません。
ちなみに私は結婚6年目にして、既にもう1万回くらいは思ってきたことです。
ですが数年前、私が旦那と離婚がしたくてしたくてたまらなかった時がありました。
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そんな時、あるブログの記事を読んで「そっか。離婚がしたいばっかり考えて、そんなことまで全く考えてなかったな」と、一旦冷静になったことがありました。
その時、旦那と離婚したい気持ちが完全にゼロになったわけではないですが「もう一度冷静にこれでいいのか考えよう」と思わされた記事があるので、「離婚を考えている人が離婚届を書く前に、一度読んでほしい記事」をご紹介します。
- 死ぬほど離婚がしたかった私を冷静にさせたあるブログ記事
- 川崎貴子さんが離婚後に受けた7つの試練
- 離婚後のことをここまで考えてられなかった自分を見直す機会になった
- 川崎さんは離婚後にようやく「夫婦関係修復の努力」をしなかったことに気づいた
- この記事を読んでいなかったらきっと私は、一人で離婚に向けて突っ走っていた
死ぬほど離婚がしたかった私を冷静にさせたあるブログ記事
私は妊娠中から産後までマタニティーブルーが異常すぎるくらいに重めでした。
子供は本心の底からかわいい。
「この子を産んでよかった!」「私これからこの子の母親として頑張る!」
そう思えるくらいに息子は私にとって大事で、天使のような存在でした。
ですがその一方で、産後のマタニティブルーの影響なのか、旦那にとにかく触られたくないし顔も見たくないし近寄らないで欲しかったのです。
もちろんそれは、夫婦であることでそれなりにお互いストレスはあるし、子供が生まれて環境や状況も変わったこともあり、いろんなことがあってこのような感情になってしまったのだと思います。
そして当時の私は、旦那と結婚したことの後悔、今後夫婦としてやっていけるかの不安、人生を変えるなら今なんじゃないかなど、とにかく一日中離婚をすることを考えていました。
そしてメンタル面も次第に落ちてきて病みに病み、毎日どうすればいいのかわからずにいた時、あるブログにたどり着きました。
それがこの記事でした。
著者は自身も離婚経験もある川崎貴子さん
この記事は川崎貴子さんという方が書いていて、幼いお子さんがいながらも人材コンサルティング会社を設立した、凄腕ワーキングマザーの方です。
引用:https://gendai.ismedia.jp/list/author/takakokawasaki
川崎貴子
1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。
女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある。
引用:https://woman.mynavi.jp/profile/140723-3/
川崎さんは多くの本も出版されていて、女性、母親、恋愛、女性としての仕事など様々視点から本を書いています。
また、川崎さんは離婚を経験しシングルマザーとしてお子さんを育て、その後別の男性と再婚をされています。
その記事には離婚をした後の苦労話が延々と書かれており、離婚後は本当に大変だったと語っています。
その経験から川崎さんは決して離婚を推奨しているわけではなく、「離婚は本当に大変。何とか修復の道はないのか?」「再度考え直してみてはどうか?」派なのです。
そのため、私はこの記事を最初に読んだ時、冒頭に「今考えている離婚を考え直せないか?」と書かれていたことで「離婚がしたくてしたくてたまらない。でもまだ1人で子供を育てる自信がない。だからすがる思いで離婚に背中を押してくれるものを探していたのに、離婚を止めるような記事かい!!!」と思ってしまいました。
ですが、いざ読み進めていくと「あ・・・私の考えはまだまだ青かったな」ということ思い知らされたのです。
川崎貴子さんが離婚後に受けた7つの試練
川崎さんは、実際に離婚をして様々な試練にぶち当たっています。
これは、実際に離婚をした人にしかわからない苦労話ばかりでした。
そんな川崎さんが「離婚後に受けた7つの試練」を、上の記事の内容を手短かにまとめてご紹介します。
1, 自分の両親が敵になった
この記事では川崎さんは、唯一の味方であろう自分の親でさえも離婚後に敵になったと書いています。
その理由は、自分たちの大切な孫から大事な父親を奪ったからです。
両親からすればやはり自分の娘に離婚なんてして欲しくないし、ましてや子供(孫)までいれば家族全員で仲良く過ごしてほしいと思うはずです。
ですが、離婚をしたことで「自分の娘は子供(孫)よりも自分の人生を選んだ」と思われてしまい、お父様は離婚後1年以上口を聞いてくれなかったそうです。
2, 病気になれないし絶対に寝込めない
シングルマザーとなった川崎さんは、家事も仕事も育児も全て1人で行うこととなったため、何が何でも病気になれなかったと話しています。
病気といえば大きな病気を想像しますが、シングルマザーにとっては風邪だって立派な病気です。
寝込むようなことは絶対にできないのです。
また、その頃の生活は記憶ないほどハードで「自分が選んだ道だから誰かに泣きつけなかった」とも話しています。
3, 「離婚をしてしまった」という自己嫌悪の嵐
川崎さんは子供のためにお父さん役もやろうとすれば空回りをし、仲のいい家族の光景を見るたびに「私はどうして結婚生活をちゃんとできなかったのだろう」と、毎日が自己嫌悪の嵐だったそうです。
また、ネットなどで離婚をしたことに対して批判を受けることよりも、「自分で自分を責める日々が一番応える」とも書いています。
やはり自分が決めた道であっても、子供のことを思うと女性はダメージが大きいようです。
これは、実際に離婚をしてみないとわからない心境ですよね。
4, 経済的な不安
「離婚後に養育費を払う約束をしてもパタッと払わなくなる夫が多い」という話はよく耳にしますが、養育費を払ってもらったとしてもせいぜい月3~5万。
そしてシングルマザーの平均年収は200万円を切ると言われています。
その理由は、多くの女性が小さい子供がいるとなかなか正社員で働けず、非正規社員(パートやアルバイト、派遣、契約)で働くことになるからです。
また、母子家庭への国の手当ても月4万円ほどしかないため、正社員でフルタイム勤務でない限りこの経済不安は付いて回るのでしょう。
5, 婚活・再婚相手を見つけることが想像以上に難しい
川崎さんは「離婚をしても再婚をして幸せに暮らしている人もいるんだから、自分も再婚はできるだろう」と思っていたようです。
ですが、実際は小さい子供がいるため夜は出歩けない、仕事で忙しいため婚活なんてなかなかできなかったそうです。
さらに、未婚の女性でも必死に婚活をしている中、シングルマザーの場合は「他人の子供でも親として育てられる人」というかなり高いハードルを掲げて婚活に挑むため、やはりなかなかうまくはいかなかったそうです。
また川崎さんは、「今の夫(再婚相手)と出会えたことは奇跡」だとおっしゃっています。
6, 元夫との共通の友人に会えなくなる
元夫との共通の友人がいた場合、やはり離婚後は会いづらくなるとも話しています。
またその友人に会ってもお互いの悪口大会になってしまい、その離婚話を避けようとすると自然と友人が離れていくということもあったそうです。
7, 子供がパパとママの状況を察して仲良くさせようとする
川崎さんのお子さんがまだ小さかった頃、面会時にパパとママを仲良くさせたい、また3人で仲良く暮らせるようにと「パパとママ、チューして!」「手を繋いで!」と提案をしてきたそうです。
川崎さんはその当時の心境を「それが子供に申し訳なくてものすごく辛かった」とおっしゃっています。
子供は成長とともに子供なりに状況を把握するようになるので、それは親としてはやはり辛いですよね。
離婚後のことをここまで考えてられなかった自分を見直す機会になった
今回ご紹介した川崎貴子さんのブログの記事は、今まで「旦那と離婚をしたい。今すぐ離婚をする方法は!?」くらいにしか考えられていなかった自分を、もう一度見直す機会になりました。
私は川崎さんのブログ記事で言うと、Bパターンです。
そのBパターンとは、決してDVや借金等で今すぐにでも離婚をするべき状況なのではなく(それがAパターン)、性格の不一致等で「自分の気持ちだけで離婚をしたい」と考えていたパターンのことです。
もちろん離婚後に母子家庭になった時、実家に帰るなり子供を遅くまで保育園に預けるなりして私も朝から晩まで働くことになることは覚悟していたし、経済的に不安定になること、旦那がずっと養育費を払い続けてくれるかもわからないことは理解していたつもりでした。
ですが、この記事を読んで改めて「離婚をしたらこんな試練があります。それでも離婚をしたいですか?」と聞かれると、やはり少し考えてしまいました。
「子供を預けて私が働く!」と思っても、果たしてそのお金で子供を成人まで育てられるのか?どんな仕事に就くのか?その仕事の雇用形態は?安定して収入を得ることはできるのか?実家はどのくらい頼れるのか?保育料を考えても生活はできるのか?なんて、そこまで考えられていませんでした。
気づけば私は「結婚」というストレスから解放されることばかり求めてしまい、その先にある経済面・精神面・肉体面での不安まで全くもって考えられていませんでした。
そして何より、子供がいるのでもう私だけの人生ではないし、子供からいろんなものを奪うことにもなるのです。
もちろん私の周りには離婚をして母子家庭になっても、1人で子供を育ててることに「幸せ」と言っている人、縁があって新しいパートナーを見つけて今幸せに暮らしている人もいます。
ですが、離婚も結婚と同様にそれがゴールなのではなく「離婚をして初めてスタート地点に立つ」ということを改めて考えさせられました。
川崎さんは離婚後にようやく「夫婦関係修復の努力」をしなかったことに気づいた
また、川崎さんは離婚をしたことはもう事実として受け止めていますが「元夫との夫婦関係修復に向けての努力をしなかったことに、離婚後にようやく気付かされた」と書いています。
なぜしなかったのかといえば、お互いの意地やプライドを優先して「相手が悪いから」と思い込んでいたからだそうです。
結婚生活を送っていると「自分はこんなに頑張っているのに、なんであなたはこんなこともしてくれないの?」「全然私の気持ちをわかってくれない」と思うことは日常茶飯事。
それもきちんと話し合いをせずに、自分の意地やプライドが優先してしまった故に、相手が悪いと思い込んでいることなのかもしれません。
離婚をしたくてたまらなかった当時の私も、旦那への嫌悪感が募れば募るほどコミュニケーションを取ろうとしませんでした。
きっとそれが「離婚」という考えにつながっていったのでしょう。
この記事を読んでいなかったらきっと私は、一人で離婚に向けて突っ走っていた
私はまだ離婚をしていませんが、この川崎貴子さんの記事を読んで少し冷静に、一度自分の人生や気持ち、今後起こりうるであろう離婚後の試練について改めて考えさせられました。
かと言って完全に離婚したい欲がゼロになったわけではないですが、これを知らずに1人で突っ走って離婚に向けて行動しなくてよかったのかもしれないとも思います。
もし離婚をしたいと悩んでいる方がいれば、一度この川崎貴子さんのブログを読んでみてほしいです。
ちなみに今回紹介した記事はブログ自体がもう休止中となっており、現在川崎さんは下のサイトに記事を書いています。
また、川崎さんは多くの本も出版しています。
女性として、母として何かのヒントになるかもしれないので、興味があれば本もぜひ読んでみてください。