私の仲のいい友人の中には、子持ちでありながらも離婚を考える夫婦が多いです。
実際に私の友人Aは小さい子供がいながらも離婚をしましたが、離婚調停を申し立てから1年以上をかけてやっと離婚ができたそうです。
なぜこんなに時間がかかったのかというとお金の問題、あとは「子供の親権問題」で意見が割れてしまったからでした。
そんな友達の元旦那の離婚調停中の「俺に親権をよこせ」発言が終わっていたので(←)、そのお話をしたいと思います。
- 「親権をよこせ!」と騒ぎ立てる友人の元旦那の話
- 「親権」は"その子の親でい続ける権利”だけではない
- 育児は想像以上に仕事がある。ただ子供にご飯を与えるだけじゃない
- 夫側が親権が欲しいなら、まずはワンオペ育児を1ヶ月してみたらいい
「親権をよこせ!」と騒ぎ立てる友人の元旦那の話
私の友人は子供がまだ1歳の時に離婚を決意して、離婚調停を申し立てて元旦那と戦っていました。
調停を申し立てるまでには色々と二人の中であったのだろうけど、子供がいてもこの先大変になっても、それでも離婚がしたい友達(妻側)の気持ちが強く、離婚調停を申し立てました。
その際、順調に調停で話し合いが進んでいるように見えていましたが、元旦那がこんなこと言ったのであります。
「親権は渡さない。俺が子供を育てるし、今後子供に会えなくなるのは絶対に嫌だ」
その調停後にその友人と会った時に「もうマジで最悪。あいつマジでうるせえ。離乳食も作ったことないやつが親権よこせとか本当にふざけてるわ。」と笑いながら呆れていました。
それを聞いて私も「うん、マジでふざけてるし育児なめてるわ」と返しました。
離婚時に「親権が欲しい」と騒ぐ夫は育児の大変さを知らない
実際にこの私の友人以外にもネットの掲示板やブログで見たり知り合いの話を聞くと、離婚時に「親権は絶対に俺だ!」と言い張る夫は多いようです。
うちの旦那は以前、私と離婚話になった時は「もし離婚をするなら子供はお願いしたい」とサラッと言ってきたことがあります。
言われた当初は「つまり子供にそこまで愛情がないってことか?」と思いましたが、そう言ってくれた方が断然マシだと思います。
なぜなら、「親権をよこせ!」と騒ぐ夫は絶対に育児の大変さを知らないからです。
もしくは子供が手のかからないくらいに大きいか、のどちらかだと思います。
私の友人の元旦那は、日頃の育児はノータッチで「たまには子供と遊んでよ」と嫁に言われて出動するくらいの存在だったようです。
オムツもまともに替えたことがなければ、子供と二人っきりで留守番もしたこともない。
それなのに、いざ子供と今後離れ離れになるという状況になると「親権は渡さない」と騒ぐ。
「親権」は"その子の親でい続ける権利”だけではない
「親権が欲しい」と言うのは今後一人で子供を育てていくということ。
恐らくその元旦那は「親権」という言葉を軽く考えていて「その子の親でい続ける権利」くらいにしか思っていないのでしょう。
今後一人で子供を育てていくということがどれだけ大変かをその旦那は全く知らないだろうし、日頃妻が必死こいてやっているワンオペ育児の内容も知らないはず。
離婚後に今まで育児の大半をしてきた妻に一切頼らず、夫一人で全ての育児をすることがどれだけ大変か。
さらに離婚後は、今までこれもノータッチだった洗濯・掃除・料理といった家事まで一人でやらなければいけない。
そして今まで通り仕事だってある。
こんな初めてづくしのことを、今まで仕事だけをしてきた旦那が一人でできますか?
育児は想像以上に仕事がある。ただ子供にご飯を与えるだけじゃない
私は子供産んでから「育児は想像以上に仕事があるんだなぁ」と言うことをひしひしと感じています。
その理由は、「育児は子供にご飯を与える、オムツを替える、お風呂に入れる、寝かしつけるということだけをすれば子供は育つ」と思っていたからです。
育児の仕事は基本的にこれだと思っていました。
その後子供を産んでみて思うのは、確かにこれだけでも子供は育ちます。
だけど、こんな考えは本当に甘かった。
上で書いたこと以外にも、こんなことだって育児なのです。
● 子供のために離乳食やご飯を作る
● 育児でわからないことがあれば、必死に保健師さんや市のサポートダイヤルに電話をかけて聞く
● 子供を公園に連れて行って一緒に遊ぶ
● 子供に絵本を読んであげる
● 子供が怖い夢を見て泣いて起きた時に一緒に起きて夜泣きの対応をする
● オムツやおしりふきを買いに行く
● 子供の洋服を買いに行く
● 子供の予防接種や定期検診を受けに行く
● 子供の異変にいち早く気づき病院に連れて行く
育児はただただご飯をあげればいい、オムツを変えればいい、お風呂に入れればいい、それだけじゃないのです。
母親は普段、ご飯やオムツ、お風呂、寝かしつけ以外にも子供のためにこれだけのことをしている。
育児って一言で言えばたった3文字だけど、本当に本当に表には出ていないいろんな仕事があるのです。
それに子供が一人いるだけで母親は自分の時間だってまともにない。
もし夫が親権を持ったら仕事が終わったら速攻帰って保育園のお迎えに行くだろうし、家に買ったら速攻でご飯を作って食べさせて、子供のお風呂を入れて歯を磨かせて寝かしつけなければいけない。
そうなったら大好きな飲み会だってゴルフだってパチンコだってスマホゲームだってYouTubeだって全てできなくなります。
それ覚悟で言ってるのですか?????
夫側が親権が欲しいなら、まずはワンオペ育児を1ヶ月してみたらいい
育児は簡単じゃない。
子供の成長とともに嬉しさもあるけど、悩みだって不安だって増えていくのです。
妻は夫に言わないだけで、実は「育児」といういろんな肉体的にも精神的にも重労働な仕事をして子供を立派に育てているのです。
それでも「日中は保育園に入れればいいし」とか「両親に子供を見てもらえばいいし」って思って親権をよこせという旦那がいるのなら、まずは親権をもらう前に子供と二人っきりで、誰にも頼らずにワンオペ育児を1ヶ月やってみたらいいと思います。
どれだけ育児が大変か、子供を育てるということが大変かをわかってから「親権が欲しい」と言うべきです。
レッツトライ。