自分が母親になってみてわかるのが、母親の中にはいろんな母親がいるということ。
例えば、こんな母親です。
● 結婚当初から変わらず夫婦円満で子育てをしている人
● 旦那のことは大嫌いだけど、離婚をせずに子育てをしている人
● 離婚をしてシングルマザーとして一人で子供を育てている人
● 離婚後に別の人と再婚をして子供を育てている人
私の周りにも、離婚をした・旦那さんのことが大嫌いというママは多いですが、それでもみんな口を揃えていうのが「子供は死ぬほど可愛い」ということ。
「夫婦関係にヒビが入っても子供に罪はない」とはよく聞く話ですが、実際に私も子供が生まれてからはこれを痛感しています。
そんな中、私のシングルマザーの女友達がぽろっと言った言葉に、首を縦にブンブン振って聞いてしまった話があるのでご紹介します。
- 旦那が嫌いでも子供はかわいい。母親にとって夫婦仲と子供はイコールではない話
- 精子バンクの精子でできた子供だって親からすれば大事な我が子
- 友人の同僚と同じ疑問を持っていた人は安心して欲しい。子供は何があってもかわいい
旦那が嫌いでも子供はかわいい。母親にとって夫婦仲と子供はイコールではない話
私の学生時代の友人に、離婚をしてシングルマザーをしている子がいます。
その友人には一人女の子がいますが、その娘はびっくりするくらい別れた旦那にそっくりなのです。
その親子に会うたびに「友人には1ミリも似てないな・・・」と思ってしまうくらいに、その娘は前の旦那のコピーなのです。
むしろクローン。
父と娘、男と女、そして年齢も全然違うのに「こんなに似る！？」というくらいに父親（元旦那）にそっくりな娘。
（まあ女の子はお父さんに似る、男の子はお母さんに似る、とはよく言う話ですが）
そのシングルマザーの友達が離婚をしてしばらくしてから会った時に、その友人が前に勤めていた会社の同僚の話をされたことがありました。
その同僚とは私は全く面識はありませんが、その同僚は両親が離婚していてずっと母親に育てられたとのことでした。
だけど、その同僚の顔は別れた父親にそっくりのようで、それを母親から「あんたは別れたお父さんの顔によく似てるわ」と度々言われて育ったらしいのです。
また、その両親はその子（同僚）が小さい頃から毎日のように喧嘩をし、お母さんがお父さんに暴力を振られているシーンを何度も見て育ったんだそうです。
その結果、お母さんは子供（同僚）を連れて逃げるようにしてお父さんと離婚したんだそう。
別れた旦那に似た子供を母は嫌いになる？
そして友人は離婚後にその同僚を会った時に、こんなことを聞かれたらしいのです。
「◎◎ちゃん（友人の娘）って前の旦那さんに似てるんだよね？
どう？別れた旦那に似てる子供って可愛いって思える？
うちのお母さんは別れたお父さんのことが今でも大っ嫌いなんだけど、私、お母さんに『あんたはお父さんに似てる』って今でも言われるんだよね。
そのたびに『お母さんは、大嫌いなお父さんの顔に似ている私のことも嫌いなのかな』って思ったりするんだよね・・・」
その同僚は子供の頃からこれを考え続け、大人になった今でも考えてしまうんだとか。
そんなことを同僚に聞かれたという話をした後に、友人は「そんなこと絶対にないのにね〜」と笑いながら私に言った後、こう続けました。
「自分の子供が誰に似てようが自分が体痛めて子供を産んだことに変わりないし、自分の子供に間違い無い。
だからぶっちゃけ誰と作った子供だろうがめちゃくちゃ可愛いんだよね。
うちの娘も別れた旦那にそっくりだし、あたし前の旦那殺したいくらいに嫌いだし、あたしに似てるなんて一回も言われたことなくてヘコむことも結構あるけど、それでもこの子は特別。
殺したいくらいに嫌いな相手の子供だろうがそいつに似てようが、そんなの関係ないんだよね〜。
だって自分のDNAが入ってる・赤ちゃんの頃から必死に育ててきた子ってだけで、めちゃくちゃ可愛いもん〜。」
そして友人は同僚に↑これと全く同じことを伝えると「そっか〜！よかった〜！」と同僚はほっとして帰って行ったんだそう。
母親になって痛いほどわかるこの友人の話
そうだよ、そうだよ。
私も子供ができて痛いほどわかりますが、本当に自分の子供は「誰との子供でもいい」と思えてしまうくらいに、可愛くて愛おしい。
私も子供ができてから旦那と不仲になり、現在離婚には至っていないものの「なんで私はこの人と子供を作ったのか・・・」と考えてしまうことはよくありました。
だけどそれは夫婦の中の話であって、子供は全く関係ない。
旦那のことが憎くて憎くて今すぐにでも包丁を向けてしまいそうな時でも←、子供はいつだって可愛いし、誰に似てようが誰のDNAが入っていようが自分の子供に変わりはない。
今後子供が旦那にそっくりな人間になったとしても、それはそれ。
可愛い可愛い我が子であることには間違いないのです。
精子バンクの精子でできた子供だって親からすれば大事な我が子
正直なところ私は、自分が子供を産むまでは精子バンクで赤の他人の精子をもらってまで子供を作ることが理解できませんでした。
「会ったこともない人の精子をもらううううう！！！？？？？」という感じでした。
だけど精子バンクを訪ねてくる人はみんなそれなりの事情がある。
きっと「精子バンクで精子をもらってそれでも子供が欲しい」と思うくらい、自分の子供が欲しくてたまらないのです。
その後無事に妊娠をして出産をしたら、たとえ知らない人の精子でできた子供であっても死ぬほど可愛いのは間違いない。
だって、辛い悪阻にも絶えて痛い思いをしてまで産んだ自分の子供だから。
自分の遺伝子を継いだ大切な我が子だから。
何があっても可愛いと思える。
一昔前までは全く理解できなかったけど、自分が母親になった今ならものすごく理解ができるようになりました。
母親ってこういうものなんです。
友人の同僚と同じ疑問を持っていた人は安心して欲しい。子供は何があってもかわいい
中には、上で紹介した友人の同僚のように「母親は自分を本当に愛してくれたのか？」と思って育ってきた人もいるかもしれません。
特に育ててくれた母親（もしくは父親）が元旦那（元妻）のことを大嫌いであれば「その遺伝子を継いでいる自分のことも嫌いなのではないか？」と思ってしまうこともあるかもしれません。
だけど、それは絶対にありません。
夫婦仲が悪いと子供が可愛いと思えなくなる、別れた旦那に似ている子供は可愛くない、なんてそんなことは一切ありません。
夫婦仲＝子供の可愛さではない。
というか、夫婦仲と子供の可愛さは天秤にかけられるようなものでもないのです。
自分でも不思議ですが、親とはそういうものなのです。
