世の中には、お酒が大好きな人もいればお酒が飲めない人もいます。
そんな私は後者で、お酒が一切飲めません。
私は、周りも引くほどお酒が飲めない人間なのです。
そんなお酒が飲めない人に対して、お酒好きな人が必ず聞いてくることは
「なんでお酒飲めないの?」
ということ。
お酒が飲める人・お酒が大好きな人からすれば「なんでこんなうまいモノが飲めないんだ!?」「ここはお酒の席だぞ!」と思って何気なく聞いてしまう質問かもしれませんが、お酒が飲めない人からするとこれ本当に嫌な質問です。
なぜならお酒が飲めない人にとっては「お酒が飲めない理由」は説明しようがなく、聞かれても本当に困る質問だからです。
- お酒が飲めない私にとって、お酒は大嫌い・美味しくない・気持ち悪いモノ
- お酒が飲めない人間からすると初対面の人は結構厄介な存在
- 「なんでお酒飲めないの?」は「なんでピーマン食べれないの?」って聞いてるのと同じ
- お酒が飲めない人に飲めない理由を聞くのは言い訳しようがないからやめて
お酒が飲めない私にとって、お酒は大嫌い・美味しくない・気持ち悪いモノ
私がお酒デビューをしてから早10年。
この10年間、何度も「お酒が飲めるようになりたい」「お酒に強くなりたい」と思って挑戦しましたが、過去に一度もお酒を美味しいと思ったことはなく、自分から飲みたいとも思ったことがありません。
ビールは苦くて無理、焼酎も苦くて無理、日本酒は臭いしまずい、ワインはぶどうジュースに見せかけて結局お酒だからタチが悪い、マッコリも飲むヨーグルトに見せかけてお酒だからタチ悪め、シャンパンなんて見た目ジンジャーエールのくせに飲んだらお酒の味がするから大嫌い。
そりゃあ「飲め!」って言われれば少しは飲みますが、私は周りが引くほどお酒が弱くて、飲んだ瞬間から顔が真っ赤っかになって気持ち悪くなって、頭悪くなって吐いて寝てしまうタイプの人間なのです。
恥ずかしながら、カシオレ1杯で吐いたこともあるくらい。
こんなんだから仲のいい友達との飲み会では、周りも一切私にお酒をすすめないし、私も一切お酒は飲まずにジュースだけを飲んでいます。
何度挑戦してもお酒を美味しいと思えなかったし、飲むたびに体全体がお酒を拒否してるのが自分でもわかるのです。
もはやお酒デビューをしてから数年間、私の中では"お酒が飲めないこと"がずっとコンプレックスでした。
そのため、20代後半になってからは「もう無理しなくていいや」と思い、お酒の席でも周りに合わせたりはせずお酒を飲むことは一切やめました。
そのくらいお酒を飲めない体質の人間からすると、お酒は生活の中で全く必要のないものなのです。
むしろいつ「1杯くらい飲みなよ〜」と勧められるか常にビクビクしなければいけない、そんな存在なのです。
「だってお酒飲めないじゃん」は本当に傷つく言葉
そして私がお酒が飲めないことで、過去に傷ついた言葉があります。
それは「え?だってお酒飲めないじゃん」という言葉。
これは仲の良いグループで飲み会の後にバーに行こうという流れになった時に、男友達から言われた言葉でした。
だいたいのバーではノンアルのカクテルもありますし、アルコールを薄めにも作ってくれます。
ですが、「バー=お酒を飲むところ」というイメージもあるからか、私も行く流れになった時にこの言葉を言われてショックでした。(まあ行きましたが)
また、別の飲み会の時に「●●(私)ちゃんはお酒が飲めないから飲み会に誘いづらいんだよな〜」と男友達に言われたこともあり、それもショックでした。
もちろん行ったところでお酒が飲めないので、みんなのように全力で盛り上がれないし気を遣わせてしまうだけなので行かない方がいいのはわかっています。
だからこそ「お酒が飲めたらもっと人付き合いも良かっただろうし、飲み会ももっと楽しめたんだろうな・・・」と思うことはしょっちゅうでした。
お酒が飲めない人間からすると初対面の人は結構厄介な存在
最近は子供がまだ小さいこともあって、夜に出かけることは一切なくなりました。
ですが、実家に帰った時にたまに学生時代の友達との飲み会に参加することはあります。
その時にもちろん私はウーロン茶かジンジャーエールを飲んでいるのですが、仲のいい友達は私の全てを知っているので「はい烏龍茶ね!了解!」という感じで受け入れてくれます。
ですが稀に、その飲み会に初対面の人が混ざっていたりすることがあるのです。
友達の友達、友達の奥さん、友達の職場の人など「話には聞いていたけど会うのは初めてですよね?」という存在の人。
そういう人は私がノンアルを飲んでいることに対して、100%突っ込んでくる傾向があります。
その人もお酒が飲めなくて「あ、ノンアル飲んでるんだね!一緒一緒!」と言ってくるならいいのですが、残念ながらこういう初対面の人たちの中でも来れるような人は、だいたいが酒好きの人が多いのです。
そのため、その初対面の人にはだいたいこう言われます。
「なんでお酒飲まないの?
お酒弱いの?
お酒飲むとどうなるの?
少しくらいなら飲めるでしょ?
飲もうよ~!!!
えー飲めないの残念~」
これ人生で何回言われたかわからないくらいに、高確率で初対面の人には言われます。
そして私は最近気づいたことがある。
これ、マジで失礼すぎる質問じゃない????
「なんでお酒飲めないの?」は「なんでピーマン食べれないの?」って聞いてるのと同じ
「なんでお酒飲まないの?お酒弱いの?お酒飲むとどうなるの?少しくらいなら飲めるでしょ?飲もうよ~!!!えー飲めないの残念~!」
私は過去にこれを何度も言われてきました。
ですが、これってつまりピーマンが食べられない人に対して
「え?ピーマン嫌いなの?
なんで嫌いなの?
ピーマン食べるとどうなるの?
少しくらいなら食べれるでしょ?
ピーマン食べようよ〜!!!
えーピーマン食べれないの残念〜」
と言っているのと同じなのです。
お酒が飲めない人間からすると、好きでお酒が飲めない体になったわけではないし、生まれ変わるなら私だってお酒を浴びるように飲める人間になりたい。
今までお酒が飲めなくて困ったことの方が多いし、ノリが悪いと思われるし「乾杯になんでウーロン茶?」という顔を何度もされてきました。
だけど、体がお酒を受け付けられないのです。
お酒に何度も挑戦したけど、全然美味しいと思えなかったし頭も痛くなるし吐くし、もう二度とお酒は飲みたくないと思うほどなのです。
それなのに「なんで飲めないの?」という質問は「なんで嫌いなピーマンが食べられないの?」と言われてるのとほぼ同じに聞こえるのです。
無理なもんは無理。
体が受け付けない。
飲みたくても飲めない。(=ピーマンを食べたいけど食べられない)
ただそれだけなんです。
お酒が飲めない人に飲めない理由を聞くのは言い訳しようがないからやめて
お酒を飲めない人は、本当は「お酒が飲めるようになりたい」と思っているはず。
「みんなアルコールが回って楽しそうにしていて、テンション高めでいいな~」と思っているし、そのテンションの中に混ざりたいと思っているのです。
だけど体が受け付けないし美味しいと思えないし、お酒を飲んで盛り上がってる人たちと同じようにお酒を楽しめないからノンアルコールの飲み物でその場をしのいでるのです。
それなのに「なんでお酒が飲めないの?」と聞かれるのは、説明のしようがないし本当にめんどくさいし失礼だし、聞いてこないでほしいのです。
というかわざわざ理由を聞かなくても「お酒好きな人もいるなら嫌いな人だっているよね!(=ピーマンが好きな人もいれば嫌いな人だっているよね!)ウンウン」と察して欲しいのです。
お酒が大好きで水のように飲める人には絶対に理解はできないとは思いますが、お酒が飲めないことで悩んでる人は本当に多いです。
女の私でも数年悩んできたことなので、お酒が飲めない男性は付き合いもあるのでもっと悩んでいると思います。
だからお酒が飲めないことはそっとしておげて欲しいのです。
そして「お酒を飲んでいるから」「この人はノンアルだから」で差別をせずに、お酒の席は何を飲んでいても一緒に盛り上がって楽しい時間を過ごして欲しいと思います。