赤ちゃんが産まれると夫婦にとっては幸せなはずなのに、妻はなぜか旦那にイライラしてしまう・気持ちが冷めてしまうということはよくあることです。
それは「産後クライシス」と呼ばれ、出産を機に夫婦仲が悪化してしまう現象です。
実際に私も、一人目妊娠中はマタニティブルーが重く旦那のことが一気に受け付けられなくなり、さらに出産後は夫婦仲が一気に悪くなり「産後クライシス」を経験しました。
そんな「産後クライシス」とは一体どんなものなのか?その症状、いつまで続くのか?産後クライシスを診断するためのチェックシートなど、詳しくご紹介します。
産後のママは必ずチェック!産後クライシスの症状とは?
産後クライシスとは、出産後に急激に夫婦仲が悪化する現象のことです。
出産後に起こる女性の変化として他にも「育児ノイローゼ」「産後うつ」「マタニティブルー 」という言葉は昔からあったものの、夫婦仲の変化を表現する言葉はあまり知られていませんでした。
ですが、2012年9月にNHKのテレビ番組『あさイチ』の中で『夫婦を壊す?!“産後クライシス”』というテーマの特集が放送されたことで反響を呼び、「産後クライシス」とう言葉が広く知れ渡るようになりました。
その後2013年11月には「産後クライシス」をテーマとした本が出版され、雑誌記事やメディアなどでも取り上げられるようになりました。
産後クライシスの特徴・起こる原因
そんな産後クライシスが起こる原因は、妻にとっては出産で疲弊した体ですぐに育児がスタートし、初めての出産であればあるほど産後は常に精神的な緊張を強いられます。
また、産休・育休をとっている女性にとっては、職場に復帰することへの不安もあるでしょう。
一方、夫は子供が生まれたものの仕事を続けることができ、さらに飲み会などがあれば日常生活に大きな変化がありません。
また、子育ても基本的に妻に任せっきりになることが多く、夫が積極的に育児をしてくれなければ夫に苛立ちが募るのは女性としては自然なことです。
その結果、妻は夫にイライラ・ピリピリしてしまい、夫からすると妻が接しづらいという状況が続きます。
さらに、そんな夫の態度を見て妻は不信感やストレスを募らせていくのです。
慣れない育児がある中でこの状況が続くことで夫婦お互いの愛情が冷めてしまい、夫婦仲が急激に悪化していくのです。
産後クライシスはいつまで?期間はある?
産後クライシスは、一般的には出産後2,3年の間に起こる現象と言われています。
多くの夫婦は出産後に妻が退院をして自宅での生活に戻ってから、少しづつ夫婦仲に変化が現れていきます。
また、期間はそれぞれですが、2年以内に収まる夫婦は多いようです。
下で詳しく当時の我が家の産後クライシスの状況をご紹介しますが、我が家の場合は子供が2歳になる頃まで夫婦仲はとても悪かったです・・・
産後うつと産後クライシスの違い
一方で「産後うつ」という言葉もありますが、産後うつと産後クライシスはまったく別物です。
産後うつは出産に伴い、ホルモンバランスの急激な変化や育児への不安から精神的にも不安定になることです。
これは、精神的な病気でもあります。
一方、産後クライシスは出産を機に配偶者と不仲になることのため、夫婦関係の状況を表しています。
どちらも「産後」という言葉がつくことで同じ意味だと思う人は多いようですが、「産後うつ」と「産後クライシス」はまったく異なります。
産後クライシス診断チェックシート
そんな産後クライシスはどの夫婦にも起こる現象です。
まずは産後クライシス診断を行い、下記に当てはまるかどうかをチェックしましょう。
夫に頼れないとよく感じる
夫婦間の会話や一緒にいる時間が減った
夫に対しイライラ・モヤモヤするようになった
他人の夫と比較して羨ましいと思うようになった
夫への愛情が減ったと感じる
育児や家事に常に追われていると感じる
すぐにイライラするようになった
チェックが多ければ多いほど夫に対し不満がたまっている状況となり、産後クライシスであることが疑われます。
【実際に私が経験した産後クライシス】当時の我が家の状況
我が家は一人目が生まれた瞬間から、まさに産後クライシスに陥りました。
というよりも上でもご紹介した通り、私は妊娠中から旦那にイライラしたり急に涙が止まらなかったりと「マタニティブルー」の症状もあったので、産後もマタニティブルー の症状は続いていました。
その結果、我が家は私のマタニティブルー×産後クライシスが重なり、家の中は大変でした。
また、さらに私は「ガルガル期」もあったので、子供はすごく可愛いし育児は苦痛ではないのに、とにかく旦那が無理で無理で仕方がありませんでした。
(ガルガル期:子供を夫や義家族に触られたくないこと)
そんな産後クライシスに陥った当時の我が家の状況を、詳しくご紹介します。
私が産後に旦那を嫌いになった理由
当時一人目を出産した時の私は、こんな理由から旦那のことが大嫌いになりました。
出産に立ち会わなかった・その後の発言にイラッ
まず一つ目が、出産に立ち会わなかったことにイライラしてしまいました。
出産前は「絶対に立ち会いたい!生まれる瞬間を見たい」と言っていた旦那でしたが、私は自宅から車で4,5時間の実家に里帰りをしていたこともあり、実家近くの病院で産む予定でした。
そのため旦那からは「陣痛が来たらすぐに家を出れるようにするから、すぐに連絡して!」と言われていました。
そして陣痛が始まった時にすぐに旦那に連絡をしたところ「仕事が終わったらすぐに向かう」と言われました。
ちなみに当時の私は前駆陣痛がとにかく長くて、最初の陣痛から16時間後にようやく本陣痛っぽくなったので「まあ仕事をしていても間に合うか」と前駆陣痛中は思っていました。
そして旦那の仕事が終わり家に到着したところで、ようやく陣痛が10分間隔になり「今から病院に向かう」と痛みに耐えながらも旦那に連絡をし、その後6時間後に無事に子供が生まれました。
ですが、旦那はこんなにも時間があったのに出産に間に合わなかったのです。
むしろ出産後2時間ほどしてから分娩室に入ってきたくらい、とーってものんびりでした。
その経緯を聞いてみると、仕事が終わって家に帰って「まだ生まれないだろうな〜」と呑気にタラタラ用意してお風呂に入って仮眠を取ってからようやく家を出発したとのこと。
しかも「途中のサービスエリアに所々寄りながら来た」と言ったのです。
一生忘れもしない旦那の言葉
そして遅れてきた旦那は、私が一生忘れることはないであろう言葉を言い放ったのです。
旦那が分娩室に入ってきて第一声、「産むの早すぎだよ・・・間に合わなかったじゃん」。
私は長い前駆陣痛(役16時間)と長い本陣痛(約6時間)に必死に耐えながらも連絡を何度も入れたのに、旦那曰く「私の出産は早かった」ようです。
これが、我が家が産後クライシスになった大きなきっかけかもしれません。
子供の夜泣きに起きない・何もしない
そして退院後はしばらく実家で育児をしていた私ですが、私の実家に旦那が2週間に1度ほど来て一緒に育児をすることがありました。
すると「今はまだ里帰り中だし俺はまだ育児してないから、夜泣きしたら寝かしつけは俺が担当するよ。だから授乳以外はゆっくり寝て」と言ってくれたのです。
そんな言葉に期待するも、子供が夜泣きをしても旦那は一切起きない。
もちろん私は日頃の癖で泣き声に反応して瞬時に起きるので「ねぇ?泣いてるけど???」と言うと「・・・・え?嘘?わからなかった。さっき寝てからまだ3時間も経ってないじゃん・・・」と言いながらも、結局なかなか起き上がらない。
そして起きても「眠いわぁ・・・」「赤ちゃんって全然寝ないじゃん」などとグチグチうるさいので、「もういいよ・・・私やるから・・・」とすぐに替わることがほとんどでした。
その後も、子供の泣き声の中でもいびきをかいて爆睡している旦那を見ると「全然育児する気ないじゃん・・・」と思ってしまい、どんどん嫌いになっていきました。
「俺寝てもいい?」という質問
夜、私が子供の寝かしつけに苦労していると旦那から「まだ寝ない?俺は寝てもいい?」とよく聞かれました。
これは旦那が次の日が仕事の時には、毎度言われた言葉です。
「子供も嫁も寝てないけど、俺は眠いから寝る」「俺は次の日仕事だから寝てもいい」と思っていることにめちゃくちゃ腹が立ち、気づけば「育児してるの私だけじゃん・・・」と思うことはしょっちゅうありました。
旦那だけが一切生活が変わらない
これは産後あるあるですが、赤ちゃんが生まれても「仕事の付き合いだから」と飲み会の頻度を変えない旦那さんは多いです。
もれなくうちもそうでした。
できれば早く帰ってきて抱っこだけでも変わって欲しいところなのに、週3くらいのペースで飲みに出かけられるとさすがにイライラします。
母親は妊娠中から全ての欲求(遊びたい欲・お酒飲みたい欲・夜に出かけない欲)を我慢しているのに、男は何も変わらないのです。
もちろん子供がいるので我慢しなければいけないことはわかっているし、私は元々お酒を飲まないので飲み会に行きたい欲はないのですが、生活が変わったのは私だけ・旦那だけが生活が一切変わらないという状況が本当にストレスでした。
本当はもっと旦那を嫌いになった理由はあるのですが、書ききれないのでここまでとします。
気づけば旦那が嫌い・帰ってきて欲しくない・話したくない
そして気づけば私は、旦那が嫌い・同じ家にいないで欲しい・話したくもない・家に帰ってきて欲しくない・もはや毎日飲み会に行って欲しい・子供にも触らないで欲しいと思うようになっていったのです。
毎日毎日「なんで私この人と結婚したんだっけ・・・」「なんでこんな人が自分の夫なんだろう・・・」「なんでこの人と子供作ったんだろう・・・」「なんでこの人が家にいるんだろう・・・」と思うことが増え、四六時中離婚のことを考えるようになっていました。
どうやったら生まれたばかりの赤ちゃんがいながら離婚ができるのか、どうしたら楽になれるのかなどを常に考えていて、ネットで離婚に関する記事ばかりを読むようにもなっていました。
そして旦那が休みの日にはとにかく家にいたくなくて、子供を連れて実家にしょっちゅう帰っていました。
当時の私は「産後クライシス」という言葉を知りませんでしたが、今思えば我が家は完全に産後クライシスでした。
その後2年間は産後クライシスが継続
その後、我が家では約2年間「産後クライシス」状態が続き、子供が2歳になったあたりから気づけば旦那のことをそんなに嫌いに思わなくなっていました。
なぜ我が家が産後クライシスを乗り越えるのにここまで時間がかかったのかを考えてみると、子供が生まれても父親は母親ほどすぐには変われないからだと思います。
妊娠中は子供がまだ生まれていないのでもちろんですが、子供が0歳児の頃の旦那はまさにこんな感じでした。
● 我が子であってもオムツ替えも汚く感じてしまいできない
● ミルクをあげるのもどうしたらいいかわからず私にパスをする
● 泣き止まない息子の抱っこに困って途中で諦める
● 自分ができなくてもやってくれる人(私)がいると思っている
このようなことが数ヶ月続いたことで、私が旦那にストレスに感じてしまうことが多かったです。
育児は毎日するもの、そして1日中行うものだからこそ、父親になりきれない旦那にイライラして仕方がありませんでした。
ですが、時間が経つにつれ徐々に旦那と息子が一緒に遊ぶようになったり、旦那が息子と二人でお留守番ができるようになったりしたことで、私の気持ちにも余裕が出てきました。
さらに私の場合は、子供が1歳を過ぎた頃(卒乳をしたタイミング)から資格の学校に通い、土日だけ旦那に子供を預けて仕事に出るようになったことで、我が家の産後クライシスは徐々に落ち着いていったように思います。
産後クライシスはどんな夫婦でも起こる!夫のサポートは必須
我が家の場合は気づけば長い産後クライシスでしたが、慣れない育児が妻・夫共に重なることで産後クライシスが起こってしまうのは仕方がありません。
そして、どんな夫婦にも産後クライシスは突然やってくる可能性はあるのです。
当時の私は「産後クライシス」という言葉も知らなかったので、ただただ「うちは出産を機に夫婦仲が悪くなった」と思っていたので「他の夫婦はみんな仲がいいのに、なんでうちだけこんなに仲が悪いんだろう・・・」と思っていました。
ですが、「産後クライシス」という言葉を知っているだけで「今はそういう時期だから」「どんな夫婦にも起こるから」と思えば、夫婦の過ごし方は変わるはずです。
また、産後クライシスがきっかけで離婚にまで発展する夫婦は少なくないので、旦那さんは産後の妻をしっかりサポートして、夫婦で協力して「産後クライシス」を乗り越えることが大事です。
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