液体ミルクが日本でついに発売されました!
そのことで「ミルク育児が楽になった」「手間のかかる調乳から解放された」と喜んでいる育児中のママは多いと思います。
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ですが、残念なことに「液体ミルクを使うのはどうなのか?」という批判の声も上がっています。
私はTwitter(@warakochan_Tw)をやっていてたくさんの子育て中のママさんと繋がっていますが、たくさんのママさんたちが液体ミルクに対しての批判ツイートをリツイートしていたり、それに対してコメントをしていて、「液体ミルクに反対の奴ら何なの!?」という怒りのツイートをたくさん見てきました。
彼女たちの声に便乗するわけではありませんが、液体ミルクについて育児中の私が思うことやミルク育児の大変さをお伝えしたいと思います。
- 液体ミルクに批判の声?その内容や簡単そうに見えるミルク育児の実態
- 完ミ育児の姉と出かけると荷物の量が尋常じゃなかった
- 作ったミルクを子供にあげるのは簡単だけど、ミルクを作るまでが大変
- 液体ミルクはママと赤ちゃんの「親子の時間」を作り出す
液体ミルクに批判の声?その内容や簡単そうに見えるミルク育児の実態
現在私は子供がミルクも母乳も卒業しているので、液体ミルクを買うことはもうないけれど「もっと早く出会いたかったよ液体ミルク!」と思ってしまうほど、液体ミルクは優秀だと思っています。
私は子供が生後3ヶ月頃からはほぼ完全母乳で、子供が寝る前だけミルクをあげていましたが、それでも「ミルクを作る(=調乳)」ことは母親からすればかなりのパワーがいるのです。
ミルクが1日1回程度だった私でさえそう思っているのだから、ミルク100%で育てているお母さんたちにとっては液体ミルクの発売は心の底から嬉しいはず。
だけど残念ながら、液体ミルクを使うことに反対している人もいるのです。
液体ミルクを批判する人たちはこんな理由からのようです。
(私なりに批判している人たちのツイートを要約するとこんな感じ)
・液体ミルクは簡単すぎてどうなのか?
・育児を手抜きするな
・育児を手抜きすると子供への愛情も薄れる
・液体ミルクはパパッと子供にあげられてしまうが、てんやわんやしながらミルクを作って子供に与えるのも母親の経験として大事
うーんごめんなさい。私は意味がわかりません。
確かにミルクを作ることはてんやわんやします。
赤ちゃんがお腹を空かせて大泣きしている中、「ちょっと待っててね~」と言ってお湯を沸かして(もしくはポットに常に沸かしてあるお湯を使って)哺乳瓶にお湯を注いで、必要な量の粉ミルクを計って入れて、シェイクして冷水で冷ます。
これ早くても3分、なかなかミルクが冷めないと5分くらいかかってしまうのです。
液体ミルク反対派の人からすれば「たかが5分だろうが!5分頑張れよ!」と思うかもしれないけど、この5分は育児中のお母さんからしたら本当に長くて長くてストレスな5分間なのです。
なぜなら子供がギャンギャン泣いている、しかも自分が産後間もなくて寝れていない(新生児なら3時間おきに起きて授乳)、さらに夜中であれば子供をあまり泣かせられないので子供を抱っこしながら片手でミルクを作ったりするのです。
そして「早く飲ませろ!」とワンワン泣く子供に急かされながら、ミルクが冷めるのを待つ・・・
この時間、本当に長いんです。
夜中ならなおさら地獄。
そんな中の液体ミルクは、母親からすればミルク育児の救世主です。
泣き喚く子供にすぐにミルクをあげれるんだから、赤ちゃんにとっても嬉しい。
しかも味もミルクの質も変わらないし、防腐剤だって入っていない。
液体ミルクの何が悪いの???
こんな状況を毎晩やっているママが、液体ミルクに頼ったっていいよね????
完ミ育児の姉と出かけると荷物の量が尋常じゃなかった
私の姉は、子供が生まれてすぐに乳首トラブルが勃発してしまいました。
その乳首トラブルとは「産後すぐに子供に母乳をあげる→なかなかうまくいかず乳首が切れた(恐らく子供が乳首の先っぽを吸っていた)→膿む→それでもあげる→激痛→もう無理」という流れです。
それから姉は「もう母乳は諦める!」と完全ミルク育児(=完ミ育児)に切り替えたのです。
姉はなるべく母乳をあげたかったみたいだけど、「やっぱりママが痛くて辛いのに無理に母乳をあげなくても」と病院の助産師さんにこっそり言われたことで、すぐにミルク育児に変えました。
そんな姉と一緒に出かけると、姉は大きいリュックを背負い、そして片手にトートバッグを持ち、さらには前に抱っこ紐で子供を抱っこをして登場するのです。
その頃私はまだ子供がいなかったので「なんでそんなに荷物多いの!?」と聞くと「お湯と水だよ!あと哺乳瓶!重いんだよ!手伝って!」と言われて、私がトートバッグを持たされていました。
当時の姉の持ち物リストはこちら
そんな姉の当時の持ち物リストといえば、哺乳瓶が2本、大きい水筒が2本、他にも子供のオムツや着替え、母子手帳、タオルやガーゼ、子供のおもちゃなどがリュックから出てきたのです。
(もちろん自分用の荷物もあるので、自分用のペットボトル、自分用の小さいポーチやら財布などもありました)
半日お出かけをするとなると、子供は2回は授乳が必要になるのです。
そうなると哺乳瓶は衛生上使い回しができないので、ミルクをあげる回数分(2本)の哺乳瓶を持ち歩く必要があります。(プラスチック製なら軽いがガラス製なら重い)
そしてミルクを作る用の熱湯が入った水筒1本と、ミルクを冷ます用の冷水が入った水筒が1本。
1回に200mlくらいのミルクを作るので、熱湯用だけで500mlくらいの熱湯を持ち歩く。
もちろん熱湯は冷めてはいけないので、保温ができるステンレス製の重たい水筒。
そして2回分のミルクを飲ませた後は「もうミルクないからこれ以上いれないし帰るわ!」と子供がお腹を空かせる前に帰っていくのです。
その際、私は「じゃあミルク3回分の量持って来ればよかったのに」と口が滑ったことがありましたが、すると姉に「3回分もお湯も水も哺乳瓶も持ち歩いたら私死ぬわ!!!」とキレられました・・・(今ならわかりますその気持ち)
そのくらい完全ミルク育児のお母さんがお出かけをするとなると、本当に荷物が多くて大変なのです。
作ったミルクを子供にあげるのは簡単だけど、ミルクを作るまでが大変
子供にミルクをあげることは一見簡単そうに見えますが、実はミルクをあげることよりもミルクを作るまでの過程が大変なのです。
家であってもミルクを作るのに時間もかかるし大変ですが、これが外になれば尚更大変です。
毎回子供を抱っこしながら、これだけの荷物を持ち歩かなければいけないのです。
それなら、お出かけの時だけでも液体ミルクを持ち歩ければ、授乳する回数分だけ液体ミルクを持っていけば良いので荷物もかなり減ります。
液体ミルクがもっと早く登場していたら、私は絶対に姉に出産祝いで大量の液体ミルクを贈っていたに違いありません・・・
液体ミルクはママと赤ちゃんの「親子の時間」を作り出す
液体ミルクにはママにとって様々なメリットがあるものの、その一方で批判の声があるのも仕方がない。
世の中にはいろんな考えの人がいるし、ミルク育児の経験がないとなかなか理解はできないかもしれません。
だけどこの液体ミルクに対しての批判意見は、24時間育児の大変さ、3時間おき(一日8回)にミルクを作って飲ませることの大変さ、重たい哺乳瓶や水筒を背負いさらに子供を抱っこしてお出かけをする経験をして、無事に子供を卒乳させた人が言うならまだ許せる。
だけど、育児をしたことのない外野が「液体ミルクで育児を手抜きをするな!」と言うのはおかしいし納得がいかない。
母乳育児は栄養面では注目されているけど、ミルク育児だって本当に大変だしお金はかかるし、お母さんの時間も体力も奪われるのです。
それなら液体ミルクに頼って、ミルクを作っていた時間をママ自身の時間に充てる方がよっぽどいいと思うのです。
1回ミルクを作るのに5分かかっていたとしてそれを一日8回やるとなると、一日40分はミルクを作るためだけにママは時間を奪われていることになるのです。
そして1日のうち40分間を、子供はミルクを待っているがために泣き続ける。
それならその40分をお母さんの睡眠の時間に充てて欲しいし、お母さんの自分の時間に充てて欲しい。
他にも子供に絵本を読んであげる時間、子供を笑顔で抱っこする時間にも充てることだってできるのです。
液体ミルクは産後間もなく疲弊しているお母さんの休息の時間、お母さんと子供との時間を作れるということも理解して欲しいです。
そして何より、液体ミルクを使ったところで子供を一生懸命育てていることには変わりないし、愛情を持って育児をしていることに変わりはないのです。
そもそも液体ミルクは毎回は使わないよ?だって高いもん
それにそもそもですが、液体ミルクを使うお母さんは一日8回の授乳を全て液体ミルクに頼るわけではありません。
だって液体ミルクは本当に高いから。
普通の粉ミルクでも完全ミルク育児の場合は、月に2缶(5000円くらい)必要ですが、液体ミルクは粉ミルクの2倍以上の値段はするのです。
(江崎グリコ「アイクレオ」なら4倍近くします)
液体ミルクを使うお母さんだって金銭面を考えると、毎回液体ミルクに頼ることはできません。
きっとお出かけの時、旅行の時に荷物を減らすため、哺乳瓶を洗う手間を減らすためなどに使うのだと思います。
また、液体ミルクは災害用に常備しておくことにも推奨されているので、もしもの時には多くの赤ちゃんの命を救うことにもなるのです。
そんな液体ミルクを「育児を手抜きするための道具」だなんて批判するのはおかしい。
液体ミルクはお母さんも赤ちゃんも救うし、親子の時間だって作れるのです。
もっと液体ミルクに対しての理解と認知度が広まって価格がもっと安くなって、液体ミルクが当たり前の世の中になるのが理想だなぁと思っています。