離婚してもいいですか?
なんてドキッ!!!!とさせられる言葉なんだ・・・
そして「夫もこどももいるのにこんなに寂しい」という切ないフレーズ。
そんな「え?私のことを言っているの?」と思わず共感してしまった言葉が書いてある本と私は出会ってしまいました。
たかが本。
されど本。
だけど、当時離婚をしたくてたまらなかった私とまさに「ビビッ!」と運命的な出会いをした本でした。
本屋でこの本に出会って即買いをした私が、ネタバレをしない程度に簡単にあらすじご紹介し、その感想(レビュー)をご紹介します。
「離婚してもいいですか?翔子の場合」をネタバレしない範囲でご紹介
この「離婚をしてもいいですか?」は小説調ではなく、漫画です。
だけどダラダラと長いストーリーではなく、ページ完結型のような1話1話が短いストーリーで展開されています。
それもあって飽きずに読んでいけます。
あらすじ
簡単にあらすじをご紹介すると、専業主婦の翔子には夫と2人の子供がいます。
毎日家族のために働いてきてくれる夫、可愛い子供たち。
そんな家族に囲まれて毎日家族のために家事や育児をこなす翔子。
小さい子供が二人いて育児に振り回されながらも、夫が帰ってくる前に一生懸命家事をこなし料理を作り、献立も夫の大好きな物を作り、毎日笑顔で夫の帰りを待つ。
だけど夫は翔子の手作り料理を食べても「おいしいよ。だけど80点。」と料理に点数をつけたり、「いいよなー俺も専業主婦で家で昼寝してたいよ」とまるで1日何もしていないかのような発言をする。
翔子にはもちろん昼寝をする暇なんてない。
それなのに専業主婦を暇人扱いする夫。
自分の仕事を認めてくれない夫。
そして育児も協力しようとはせず、全て翔子任せ。
そんなある日、翔子はこんなことに気づいてしまったのです。
はたから見れば私は幸せそうに見えるのに、なぜだか毎日寂しい。
そして旦那が大嫌い。
そんな翔子が「離婚してもいいですか?」と思うようになるまで、そしてそう思ってから翔子がどう動いたか、この夫婦はどうなっていくのか?が描かれています。
そんな翔子と自分が重なった当時の私の状況と読んだ感想
私がこの本と出会った時期、私も旦那と離婚をできるならしたいと思っていた時期でした。
当時の私は旦那と離婚したくてしたくて、旦那が愛せなくて一緒に居たくなくて、毎日どこか上の空状態でした。
毎日が楽しくない、笑えない、旦那が帰ってくるとなんだか苦痛。
「なんで私この人と結婚しちゃったんだろう」「なんで子供ができる前に離婚しなかったんだろう」と毎日のように考えていました。
そんな時、子供をベビーカーに乗せて買い物に行ったついでに、たまたまふらっと入った本屋でこの本を見つけてしまったのです。
「離婚してもいいですか?翔子の場合」という本のタイトル、そして「夫もこどももいるのにこんなに寂しい」という文章。
まさに今の私だ。
離婚をしたいと思う理由はいろんなことがあるけれど、元気で可愛すぎる我が子がいて毎日一生懸命家族のために働いてくれる旦那が私にはいるのに、なぜだか毎日どこか寂しい。
旦那に対してはもう一緒に居たくないとまで思ってしまう。
冷たくしてしまう。
今思えば当時は産後疲れもあったのかもしれないけど 「夫もこどももいるのにこんなに寂しい」と言う言葉は、まさに自分のことだと思いすぐにこの本を購入し、その日の夜に一気に読みました。
まとめ:涙が止まらない!全ての主婦に、そして男性も読んで欲しい
私はこの「離婚してもいいですか?」を読んで、途中で涙が止まりませんでした。
小さい子供がいる専業主婦の気持ちが毎日どれだけ大変か。
一番理解してもらいたい夫に理解してもらえない。
そして自分には夫と子供がいて周りからは幸せそうに見えているはずなのに、なぜか幸せとは思えない。
育児に家事に毎日忙しいのに、どこか心が寂しい。
旦那には感謝していても、旦那を好きになれない。
どこかこの生活に満たされない自分がいる。
翔子の離婚をしたいという理由は私とは全く別の理由ではあったものの、それでも共感できるポイントが多すぎて、読んでいて涙が自然と出てしまいました。
そして、子供がいる主婦が「離婚をしてもいいですか?」と思ってしまう葛藤、そこから翔子が変わっていく姿を見て、翔子の気持ちは痛いほどわかるし、翔子を心から応援しながら読んでしまった。
子供が寝静まった時に何日間かに分けて読もうかと思ったのに、中盤くらいから涙が止まらず、結局一晩で1冊全部読んでしまった私。
というか、漫画だからスラスラ読めるし、一晩で読んでしまえるボリュームなのも忙しい主婦向けになっているのかもしれない。
とにかく共感できる点が多くて面白かったし、翔子を自分に重ねて読んでしまいました。
そして読み終わって、「私も頑張ろう」と思えた。
今すぐじゃなくても、少しづつ何かが変わっていけばいいなと思えるようになりました。
この「離婚をしてもいいですか?」は全ての女性(特に同じ主婦)はもちろんですが、男性にも読んでほしい本です。
というか、結婚している男性はぜひ読んでください。
奥さんはもしかするとこんなにも寂しい思いをしているかもしれません。
そして「妻は心の中ではこんなことを思っているかも?」ということに気付けるかもしれません・・・
この本は自分自身が結婚生活で悩んでしまった時、今後の結婚生活に不安を感じた時などに、また定期的に読み返したい本です。
心に刺さるものがあると思いますので、気になる方はぜひ読んでみてください。