離婚してもいいですか?
なんてドキッ!!!!とさせられる言葉なんだ。
そして「夫もこどももいるのにこんなに寂しい」という切ないフレーズ。
私のことか?
私のことを言っているのか!?
そんな言葉が書いてある本が存在するのである。
たかが本。
されど本。
だけど、その時の私のメンタル的にも、本とこんなに「ビビッ!」と運命的な出会いをしたのは初めてだった。
本屋でこの本に出会ってしまった時、私は買わざるを得なくなった。
その本を読んで、私は思わず夜な夜な一人涙してしまったので、「離婚してもいいですか?翔子の場合」の感想と、その時の私のメンタルなども交えて書いていく。(ネタバレしない程度に)
この本と出会った時、ちょうど私は離婚したくて仕方がない時期だった。
私がこの本と出会った時期、私も旦那と離婚をできるならしたいと思っていた時期だった。
実は私は、過去に旦那に離婚を切り出したことがある。
(その詳しい話はこちら↓)
その離婚するしないの話を旦那と3週間ほど話し合ったが、小さい子供がいることや専業主婦の私に経済的余裕がないこと、子供がまだ赤ちゃんだったのですぐには仕事に就くのも難しいこと、旦那が絶対に離婚を受け入れないことで、あっけなく終了した。
もはや今ではあの離婚話はなかったことになっている感じ。
今ではどちらもあの時の話をしないし、どちらも離婚というワードを出さない。
我が家では一度離婚話が出たことで、もはや「離婚」というワードが禁句ワードのようになっている。
そんな旦那に離婚話をする前の私は、離婚したくてしたくて、旦那が愛せなくて一緒に居たくなくて、毎日どこか上の空状態だった。
毎日が楽しくない、笑えない、旦那が帰ってくると苦痛な日々。
「なんで私この人と結婚しちゃったんだろう」「なんで子供ができる前に離婚しなかったんだろう」と毎日のように考えていた。
そんな時、子供をベビーカーに乗せて買い物に行ったついでに、たまたまふらっと入った本屋でこの本を見つけてしまった。
「離婚してもいいですか?翔子の場合」という本のタイトル、そして「夫もこどももいるのにこんなに寂しい」という文章。
まさに今の私だ。
元気で可愛すぎる我が子がいて、毎日一生懸命家族のために働いてくれる真面目で優しい旦那が私にはいるのに、なぜだか毎日どこか寂しい。
旦那に対してはもう一緒に居たくないとまで思ってしまう。
冷たくしてしまう。
そして私は過去の恋愛に今でもすがってしまっている。
旦那との結婚前に付き合っていた別の彼を毎日毎日思い出して、会いたくて仕方がなかった時期でもあった。
「夫もこどももいるのにこんなに寂しい」
まさに自分のことだと思った。
そしてすぐにこの本を購入し、その日の夜に読んだ。
「離婚してもいいですか?」の簡単なあらすじを紹介。
この「離婚をしてもいいですか?」は小説調ではなく、漫画だ。
だけど長〜いダラダラとしたストーリーではなく、ページ完結型のような1話1話が短いストーリーで紹介されている。
また、漫画なのでイラスト付きでわかりやすく、飽きずに読んでいける。
がっつりネタバレではなくさらっとあらすじを書くと、専業主婦の翔子には夫と2人の子供がいる。
毎日家族のために働いてきてくれる夫、可愛い子供たち。
そんな家族に囲まれて毎日家族のために家事や育児をこなす翔子。
小さい子供が二人いて育児に振り回されながらも、夫が帰ってくる前に一生懸命家事をこなし料理を作り、献立も夫の大好きな物を作り、毎日笑顔で夫の帰りを待つ。
だが夫は翔子の手作り料理を食べても「おいしいよ。だけど80点。」と料理に点数をつけたり、「いいよなー俺も専業主婦で家で昼寝してたいよ」とまるで1日何もしていないかのような発言をする。
翔子にはもちろん昼寝をする暇なんてない。
それなのに専業主婦を暇人扱いする夫。
自分の仕事を認めてくれない夫。
そして育児も協力しようとはせず、全て翔子任せ。
そんなある日、翔子はこんなことに気づいてしまった。
はたから見れば私は幸せそうに見えるのに、なぜだか毎日寂しい。
そして旦那が大嫌い。
そんな翔子が「離婚してもいいですか?」と思うようになるまで、そしてそう思ってから翔子がどう動いたか、この夫婦はどうなっていくのか?が書かれています。
共感ポイントが多すぎて・・・全ての主婦に、そして男性も読むべき一冊!
私はこの「離婚してもいいですか?」を読んで、途中で涙が止まらなかった。
小さい子供がいる専業主婦の気持ちが毎日どれだけ大変か。
一番理解してもらいたい夫に理解してもらえない。
そして夫も子供がいて、周りからは幸せそうに見えているはずなのに、幸せと思えない自分。
育児に家事に毎日忙しいのに、どこか心が寂しい。
旦那には感謝していても、旦那を好きになれない。
どこかこの生活に満たされない自分がいる。
翔子の離婚をしたいという理由は、私とは全く別の理由ではあったし、翔子の方が断然辛い思いをしている部分が多いが、それでも共感できるポイントが多すぎて、読んでいて涙が自然と出てしまった。(その時は特に私が病んでいる時期だったのかも・・・笑)
そして、子供がいる主婦が「離婚をしてもいいですか?」と思ってしまう葛藤、そこから翔子が変わっていく姿を見て、翔子の気持ちは痛いほどわかるし、翔子を心から応援しながら読んでしまった。
子供が寝静まった時に何日間かに分けて読もうかと思ったのに、中盤くらいから涙が止まらず、結局一晩で1冊全部読んでしまった私。
というか、漫画だからスラスラ読めるし、一晩で読んでしまえるボリュームなのも忙しい主婦向けになっているのかもしれない。
とにかく共感できる点が多くて面白かったし、翔子を自分に重ねて読んでしまった。
そして読み終わって、「私も頑張ろう」と思えた。
今すぐじゃなくても、少しづつ何かが変わっていけばいいなと思えるようになった。
この「離婚をしてもいいですか?」は全ての女性(特に同じ主婦)はもちろんだが、男性にも読んでほしい本である。
というか、結婚している男性はぜひ読んで!!!
読め!!!←
妻は毎日こんなにも忙しくて、こんなにも悩んで、こんなにも葛藤しているんだぞ!ということを理解してもらえる一冊だ。
そして「実はあなたの奥様も心の中ではこんなことを思っているかも?」ということに気付けるかもしれない・・・
この本は、自分自身がまた結婚生活で悩んでしまった時、旦那を愛せない時(それは常にだが)、今後の結婚生活を続けていく上で悩んだ時などに、また定期的に読み返したい本である。
気になる方はぜひ、読んでみてください。