女性の生理用品として使ったらすぐに捨てられる「使い捨てナプキン」が一般的ですが、実は今「布ナプキン」が人気になりつつあります。
そんな私も5年以上布ナプキンを使っていて、使い捨てナプキンとはおさらばした一人です。
実際に布ナプキンを使ってみて思ったことは「布ナプキンは生理で悩む女性にとってメリットしかない優秀アイテムだ!」ということでした。
そんな布ナプキンについて、この記事では下のことを詳しくご紹介していきます。
● 布ナプキンについての特徴やメリット
● 布ナプキンの使い方
● 実際に布ナプキンを使った私の体の変化
● おすすめの布ナプキンショップ
- 布ナプキンとは?使い捨てとどう違うのか特徴を解説!
- 布ナプキンのメリットや使い捨てナプキンとの違い
- 布ナプキンの使い方(付け方)や持ち帰り方
- 布ナプキンの洗い方・経血の落とし方は?専用洗剤は必要?
- 布ナプキンを購入する際、必要な枚数は?
- 布ナプキンを5年使った私の感想や体の変化
- おすすめの人気布ナプキン 2ショップを紹介!
- 生理痛や生理中のトラブルに悩む女性はぜひ布ナプキンを!
布ナプキンとは?使い捨てとどう違うのか特徴を解説!
布ナプキンとは、その名の通り布でできたナプキンのことです。
素材はコットンやリネン、シルクなど様々ですが、布を重ねたものを吸収体として用い、素材本来の吸収力を活かして経血を吸収する構造になっています。
もともとは使い捨てナプキンのゴミを減らす目的で、エコ意識の高い女性に人気でした。
ですが最近では紙ナプキンによるムレやかぶれなど、トラブルに悩む女性に注目されるようになりました。
また、その保温効果から最近では冷えや生理痛に悩む方や、妊活中の方にも注目されています。
布ナプキンのメリットや使い捨てナプキンとの違い
そんな布ナプキンの特徴やメリットを使い捨てナプキンの違いも比較しながらご紹介していきます。
布ナプキンは化学繊維不使用でデリケート部分にも安心
通常の使い捨てのナプキンは、高分子吸収ポリマーやポリエチレンフィルムなど主に石油化学製品でできており、たくさんのケミカルな素材でできています。
また、女性のデリケートゾーンは粘膜でできており、さらには生理中は肌が敏感な状態になります。
そのため生理中の粘膜部分がケミカル素材に触れることは、決して良いことではないのです。
一方、布ナプキンは柔らかいふっくらとした布にデリケートゾーンが触れ、その布に経血を吸収させるため、肌や粘膜へのダメージが一切ありません。
粘膜でできたデリケートな部分であるからこそ、毎月使うナプキンの素材はとても大事なのです。
繰り返し使えて経済的
布ナプキンは一度買えば半永久的に繰り返し使えるため、とても経済的です。
また、布ナプキンが家にあれば「そろそろナプキンを買わなきゃ」「家にあると思ったらなかった」という心配もなく、買いに行く手間もありません。
肌がかぶれない
一般的な使い捨てナプキンをつけて、肌がかぶれてしまった経験がある女性は多いでしょう。
これも実は使い捨てナプキンの特徴で、化学繊維を使っていることと蒸れやすい構造であるため肌がかぶれやすくなっています。
一方の布ナプキンは何層にも布が重なって作られており、さらには通気性にも優れているものが多いです。
そのため、生理中の蒸れやかゆみ、かぶれが起こりにくいのも特徴です。
布ナプキンはあたたかい
使い捨てナプキンには、残念ながら下腹部を冷やす作用があります。
その理由は、使い捨てナプキンには経血を凝固させる高吸水性高分子(ポリマー)がメインの吸収体として使用されているからです。
この成分により、使い捨てナプキンは薄い・軽い・吸引力が高いということが実現できるのです。
ですが実はこのポリマーは、熱が出た時におでこに貼る「冷却ジェルシート」に使われているものとほぼ同じ成分です。
そのため経血が出れば出るほどポリマーがナプキン内で血を固めるため、どんどんナプキン内が冷えていくのです。
「女性の体は冷えは大敵」と言われているものの、使い捨てナプキンは残念ながら使えば使うほど女性の体を冷やすものでもあるのです。
一方、布ナプキンはつけてみるとじんわりあたたかいのが特徴です。
布ナプキンには、決して温熱機能があるわけではありません。
ですが、ふっくらと柔らかい布が何層にも重なってできているため、布ナプキンをつけて過ごしているとデリケートゾーンがぽかぽかとしてくる感覚があります。
これは使い捨てナプキンでは一切感じたことのないあたたかさです。
生理痛が軽くなる
布ナプキンを使ってから生理痛が軽くなっそうという女性は多く、私もそのうちの一人です。
その理由は上でもご紹介した通り、使い捨てナプキンは使えば使うほど子宮から冷えていき、体全体を冷やしていくからです。
一方、布ナプキンは何層もの布が重なっていることで下腹部が温められ、それが生理痛の緩和に繋がるのです。
生理痛が重くて悩んでいる女性は多いですがそれは「使い捨てナプキンの冷え」が原因でもあるため、布ナプキンに変えるだけで生理痛が軽減されることもあります。
布ナプキンは使い捨てナプキンよりもニオイにくい
布ナプキンは使い捨てナプキンよりもニオイづらいと言われています。
使い捨てナプキンのニオイの原因は、化学反応とムレ+経血に雑菌が繁殖したものだと言われています。
使い捨てナプキンは吸収力を追求して高分子吸収体(ポリマー)を使用していますが、ポリマーは水分をため込む性質があるため、ムレやすく雑菌が繁殖しやすくなっています。
一方、布ナプキンに使用する布は通気性が良く、余分な水分を蒸発させるので細菌の増殖が抑えられてニオイにくくなっています。
布ナプキンは夜用・普通用・おりものライナーなど種類が豊富
布ナプキンは使い捨てナプキンと同じように、夜用・普通用・おりものライナーなどが販売されています。
経血の量によって、必要なサイズを使うことができます。
実際に私も布ナプキンを夜用・普通用・おりものライナーの3種類を使い分けていますが、使い捨てナプキンと同じようにその3種類があれば十分です。
この3種類をしっかり揃えれば、使い捨てナプキンに頼ることなく布ナプキンだけで生理を乗り越えることができます。
布ナプキンの使い方(付け方)や持ち帰り方
そんな布ナプキンの使い方や使用の際の疑問、外出先での持ち帰り方について解説していきます。
布ナプキンの使い方・付け方
多くの布ナプキンはひし形のような形になっていて、四隅のうちの2つにスナップボタンがついています。
布ナプキンをショーツの上に乗せたら、そのスナップボタンをショーツの下で止めることで固定することができます。
(上の写真は、ショーツに当てる側が上になっています)
つまりスナップボタンがついた2つの部分が、使い捨てナプキンで言う「羽」の部分になります。
使い捨てナプキンはショーツに当たる側がシールになっていますが、布ナプキンはシールではなくスナップボタンだけで止める構造です。
布ナプキンはズレる心配はある?
布ナプキンをつける際、「布ナプキンはズレないの?」と思うかもしれません。
ですが私の経験上、特にズレて困ったことはありません。
生理用ショーツのようにピタッとするショーツであれば、動いても布ナプキンがずれることはないので安心して使えます。
布ナプキンは経血がモレない?
布ナプキンを使うことでもう一つ心配なことは「布ナプキンはモレないの?」ということだと思います。
私も布ナプキンを使う前は本当にモレないのか、本当に布が経血を吸ってくれるのかが心配でした。
ですが、私は5年以上布ナプキンオンリーの生活をしていますが、布ナプキンの吸収力が悪くてモレたという経験は一度もありません。
布ナプキンは何枚もの布が重なってできているため、意外にも吸収力はスゴイです。
また、使い捨てナプキンの場合は、気づいたらナプキン一面が真っ赤だったということはよくありますが、布ナプキンの場合はあまり横に広がらずに真下に吸収してくれている感じがします。
その分、使い捨てナプキンに比べて少し厚みがありますが、素材が原因で経血がモレるという心配はありません。
外出先で布ナプキンを使った後の持ち帰り方
布ナプキンを使う前に心配なことは「外出先でナプキンを替えた時、使用済みの布ナプキンは持ち帰るんだよね・・・?」と言うことですよね。
私も使う前はそれがすごく気になっていました。
ですが、布ナプキンは畳んでスナップボタンで留めてしまえば、コンパクトに持ち運べる大きさになります。
このように畳めば、通常の普通用のナプキンと変わらないくらいの大きさです。
また、私は布ナプキンを持ち歩く時は、上のようにスナップボタンで止めて持ち歩ています。
使用済の布ナプキンの場合は、下のようにクルクルっと巻いて広がらないようにスナップボタンで止めて持ち帰っています。
また、布ナプキンは匂いも出にくいので、使用済みの布ナプキンをポーチに入れて持ち歩いても匂いが気になるということはありませんでした。
もし匂いが気になるようであれば、布ナプキンをジッパー付きの袋に入れた後にポーチに入れるなど、二重にして持ち歩くのが良いと思います。
布ナプキンの洗い方・経血の落とし方は?専用洗剤は必要?
布ナプキンの1番のネックは「自分で経血のついたナプキンを洗わなければいけない」ということです。
ですが、布ナプキンの洗い方は本当に簡単です。
そんな布ナプキンの洗い方や専用の洗剤などについてご紹介します。
1, 使った布ナプキンは、まず水洗いで経血を落とす
布ナプキンを洗濯機で洗う前に、まずは余分な経血をしっかり落とす必要があります。
布ナプキンについた経血を水で落としましょう。
蛇口の水をかけながら布ナプキンの裏側(ショーツ側)から揉み込むようにすると、中で吸収されていた経血がドバッと出てきます。
出来るだけ水洗いで落とせる経血は落としましょう。
2, セスキ炭酸ソーダを溶かした水に一晩布ナプキンを浸ける
水洗いした布ナプキンは、その後アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)を溶かした水に一晩浸けます。
私は普段は、いらなくなった大きめの洗面器に布ナプキンをつけて、お風呂場の隅の方に置いています。
ですがいくら家族とはいえ、布ナプキンを浸けているのを見られるのは恥ずかしいですよね。
中が見えてしまうのが嫌だという人のために、布ナプキン専門のショップで蓋つきの布ナプキン用のホーローバケツも販売されています。
見た目の可愛いので気になる方にはおすすめです。
また、アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)は、血液を落とす効果のある洗剤です。
ですがそれ以外にも、皮脂や垢、油汚れなどを落とす効果もあるので、普段の家事にも使用できます。
ドラッグストアにもセスキ炭酸ソーダは売っているので、洗剤が無くなってしまった時でも気軽に買えます。
ネットに入れて洗濯機で洗って干す
一晩セスキ水に布ナプキンを浸した後は、ネットに布ナプキンを入れて洗濯機で洗って干すだけです。
この作業できれいに経血は落ちる
布ナプキンを初めて使った時は「この水洗い→セスキ水に浸ける→洗濯機で洗うだけで本当に経血が落ちるのか?」と不安でしたが、頑固な経血もこの作業だけでかなり綺麗に落ちます。
というか、使う前と同じくらいに真っ白に落ちて本当にびっくりしました。
(5年以上使っている今でも布ナプキンが白いことにびっくりしています)
この「ナプキンを自分で洗わなければいけない」「洗濯をしなければいけない」と言うことが一番布ナプキンのネックでもあります。
ですが洗う作業も慣れればなんてことないですし、とても簡単に経血を落とすことができます。
布ナプキンを購入する際、必要な枚数は?
布ナプキンは使い捨てナプキンとは違い、予め買っておいてその枚数で使い回す必要があります。
そんな布ナプキンを使う上で、必要な枚数をご紹介します。
一日に布ナプキンを使う枚数は、使い捨てナプキンを使う枚数とほぼ同じ
布ナプキンは一日にどれくらい必要なのかというと、それは個人差があるとしか言えません。
経血の量やトイレに行く回数にもよると思いますので、必要な数は人それぞれだと思います。
ですが、私が実際に布ナプキンを使っていますが、使い捨てナプキンを使っていた頃の1日の枚数と布ナプキンを使っている枚数はほぼ同じです。
私の場合は昼間は普通用のナプキンしか使わず、生理1~3日頃までは寝るときは夜用をつける、生理6,7日におりものライナーを使う、ということは使い捨てナプキンでも布ナプキンでも変わりませんでした。
そのため、自分が今一日に使う使い捨てナプキンの枚数と同じくらいの枚数の布ナプキンを使うと思っていていいと思います。
事前にどのくらいの枚数の布ナプキンを用意すべき?
私の布ナプキンを使っている経験で言うと、だいたい2~3日分あれば回せると思います。
布ナプキンを使っている生理の間は雨の日でも毎日洗濯機を回していますが、それでも2.5日分くらいの布ナプキンの量がないと回りません。
一日でも洗濯を休むと「ああ足りなくなった・・・」となってしまうので、毎日洗濯機を回すことを条件に考えても、最低でも2~3日分の量の布ナプキンを用意しておくべきかと思います。
ちなみに私が持っている布ナプキンの量は、下記となっています。
【実際に私が持っている布ナプキンの量】
● 普通用:14枚
● 夜用:4枚
● おりものライナー:6枚
私の場合は、この枚数で毎日うまく回せています。
布ナプキンを5年使った私の感想や体の変化
実際に私が5年前に初めて布ナプキンを使ってみた時の感想は、本当に生理痛が軽くなったというのが一番の感想です。
そもそも私が布ナプキンを使い始めたきっかけは、生理痛が重くて悩んでいた時に、布ナプキンを使っている職場の先輩に勧められたからでした。
そしてすぐに布ナプキンを試しに通販で購入し、届いてすぐに使ってみると「・・・確かにお腹が冷えないかも」というのが率直な感想でした。
そして「あれ?生理痛が軽い・・・」ということ。
その理由は上でも紹介した通り、使い捨てナプキンは経血が出れば出るほど凝固剤の力が発揮されてナプキン内が冷えるからです。
この理由を初めて知った時は「今までこんな冷えるものを生理中に付けていたんだ・・・」とものすごくゾッとした記憶があります。
これは生理痛が重い人なら余計にその差を感じると思います。
また、私の場合は使い捨てナプキンを使うと生理中5日目あたりからお尻がかぶれてきてしまっていたので、肌がかぶれなくなったという点もとても大きくかったです。
布ナプキンは洗う手間はあるものの生理中の快適さが本当に違うので、生理で悩む女性には絶対に使って欲しいアイテムです。
布ナプキンは妊活にも役立つアイテム
私は布ナプキンを使い始めてから約2年後に妊活を始めました。
その際、妊活雑誌を読んでいたところ「布ナプキンは生理中以外でも付けるべきアイテム」と書いてあり、それから毎日布ナプキンをつけるようになりました。
その理由は、布ナプキンには子宮や下腹部を温める効果もあるため、温活・妊活にも期待できるからです。
そのおかげもあってなのか無事妊娠・出産ができ、産後の出血(悪露)の間もずっと布ナプキンを使っていました。
体が冷えやすい・妊活をしている・体質改善したいという方にも布ナプキンは本当におすすめです。
おすすめの人気布ナプキン 2ショップを紹介!
私は実際にいくつかのショップで布ナプキンを購入しましたが、中には「薄いなぁ」「これはつけていてもあまり温かくないな」「素材があんまり好きじゃないな」と思うものが正直なところありました。
その中でも私が実際に使ってよかった布ナプキンや、今人気でおすすめの布ナプキンショップをご紹介します。
JEWLINGE(ジュランジェ)
画像引用:【楽天市場】ジュランジェ 布ナプキン セット 生理用ナプキン
ジュランジェは布ナプキン専門のショップで、とにかく種類が豊富です。
普通用・夜用・おりものライナーの布ナプキン以外でも、ショーツやナプキン入れのポーチ、洗剤など幅広い商品を取り扱っています。
また、ジュランジェには「布ナプキンを使いたいけど洗いたくない」という人のために「使い捨て布ナプキン」というものもあります。
そしてジュランジェの最大の特徴は、ナプキンのデザインがとにかく可愛いところ!
「人には見せないけど可愛い布ナプキンをつけたい」という方にはおすすめです。
ジュランジェの布ナプキンをチェックしてみる
ベイビーハーツ
画像引用:【楽天市場】布ナプキン お試し 布ライナー 防水 お試し3枚セット オーガニックコットン
ベイビーハーツは、種類や柄がとにかく豊富な布ナプキンショップです。
ベイビーハーツの最大の特徴が、肌に当たる面の素材を2種類の中から選べることです。
さらふわメッシュ・さらふわニットのいずれかを選べるので、自分にあった素材を使うことができます。
また、綿糸の選定・編み立て・染め・縫製・仕上げまで全て日本国内で行い、日本製にこだわっています。
豊富な柄の中からお気に入りがきっと見つかるはずなので、ベイビーハーツもとてもおすすめです。
\ 自分にあった素材を選べる! /
ベイビーハーツをチェックしてみる生理痛や生理中のトラブルに悩む女性はぜひ布ナプキンを!
布ナプキンは一度使うと本当にやみつきになります。
ふっくらとした素材や温かさ、またかゆみやかぶれが出づらいので肌トラブルも起きにくく、さらに生理痛がかなり緩和されるというメリットしかない生理用品です。
生理痛が重かった私にとっては、本当に布ナプキンで毎月の生理がガラッと変わったので、同じように生理中のトラブルに悩む女性にはぜひ使っていただきたいです。
布ナプキンが初めての方は使いやすい時だけ使ってみて
また、中には「布ナプキンは気になるけど、最初から全部を布ナプキンに切り替えるのはちょっと不安」と思う方もいると思います。
そんな時は、布ナプキンを使いやすい日・時間帯だけまずは使ってみるということがおすすめです。
例えば、平日は仕事で忙しく使用済みの布ナプキンを仕事で持ち歩きたくないという方は、土日のお休みの時だけ布ナプキンに切り替えて使ってみてもいいと思います。
また、「使い捨てナプキンのケミカルな素材が気になるけど、ずっと布ナプキンもしんどい・・・」という方は、夜の寝る時だけでも夜ナプキンに切り替えるだけでも7時間はケミカル素材から離れることができます。
このように、自分のライフスタイルに合わせて布ナプキンと使い捨てナプキンを使い分けてもいいと思います。
そこから慣れたら全てのナプキンを布ナプキンに切り替えるという方法でもいいと思います。
布ナプキンは女性にとってはいいことしかありませんので、ぜひ気になる方は布ナプキンを使ってみてくださいね。